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その１１５。 ページ13
電話を切ったタイミングで話しかけた。
翔：なんの電話ですか？
智：…ビックリした、居たんだ。翔ちゃん
翔：俺、聞いてるんですけど。
少し口調がキツくなる
でも、これは大事なことだから
智：俺の抱えてる案件だよ。それの電話
時雨の話は中でしよう。
嘘だ。案件での電話なら相手は依頼者なんだから敬語でしょ？
大野さんの後を追って戻ると松潤がコーヒーを淹れて待っていた
潤：大野さん…
智：……オレから言えることは少ないんだよ。口止めされてるからさ
でも、アイツは“悪いヤツ”だから。
翔：それはなんとなく分かりますけど、今後あの人への対処はどうするんですか
また時雨さんが…
智：全部。全部、時雨が目を覚ましてからじゃないと
オレの独断で決められないよ
大野さんは疲れたように呟くと部屋への梯子を上って行ってしまう
残されたオレと松潤は黙ったまま突っ立っているしかなかった
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作者名：うがいましろ | 作成日時：2018年1月31日 17時
