39両目 ページ42
「Aさんお疲れ様ですー!初めての線路点検、よく頑張ったね。これは僕からの差し入れだよ。」
チョコレートとクッキーの入ったかごを持って執務室へ入室してくる。Aはお礼を言いながらお菓子の入ったかごを受け取り、カズマサに水出しハーブティーを出した。カズマサはジャッジのところで厳選中ポケモンの情報管理を手伝っていたらしい。
「表、ジャッジさんに頼まれたんだよね。作ってくれてありがとう!
わぁ、すごく見やすく作ってくれたんだね。さすがだ!」
「お褒めいただきありがとうございます。カズマサさんもお疲れ様でした。今から入浴ですか?」
「あー、そうそう。男性職員はまだだよ。Aさんの後がザブウェイマスターで、その後が僕たち鉄道員になってる。」
どうやらAに入浴時間を知らせるため、執務室を訪ねたようだ。
まだ誰も入ってないからゆっくりしておいでーと言ってハーブティーを飲み干し、カズマサは退出する。
「じゃ、おやすみなさい。」
「カズマサさん、おやすみなさい。」
カズマサと別れたのち、ジャッジのところへ完成した表を提出しに立ち寄り、中浴場へと向かう。
ギアステーションにはシャワールームが完備されているが、今日は夜勤の従業員が10名ほどいるため、中浴場の使用許可が出ているのだとか。
疲労を溜め込んでいるものの、眠気はほぼ0に等しいため、Aも中浴場を利用することにした。あと、中浴場を1人で貸切状態にできるのは贅沢すぎるし、そんな機会なんて滅多にないだろう。ということで、入浴の時間を楽しみにしていた。
「あ、そういえば中浴場のシャンプーってどんなやつなんだろう。リンスインシャンプーとかだったら困るな。
一回確認してから入浴しましょかね。」
普段使っているシャンプーは持って来たのだが、あいにく執務室に置いて来てしまったのだ。シャンプーとリンスが別々になっているものでなかった場合困るため、服を着たままの状態で中浴場の扉を開いて中へ入った。
カズマサ曰く、Aの前に入る人間はいないはずなのに、
中浴場の中には人がいた。
「カズマサさん私をはめたんですか!?酷いです!」
驚きのあまりAは叫んでしまった。
84人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黄々(プロフ) - 黒曜楼乱さん» コメントありがとうございます。迷いに迷いましたっ…!これからも応援よろしくお願いします! (2022年3月26日 20時) (レス) id: 508fa87563 (このIDを非表示/違反報告)
黒曜楼乱(プロフ) - ノボリオチ…だと!?!?最高ですありがとうございます!!応援してます!! (2022年3月26日 15時) (レス) @page39 id: 7e59e19b9f (このIDを非表示/違反報告)
黄々(プロフ) - 眠い羊ちゃんさん» コメントありがとうございます。恐縮です。好きになってくださってありがとうございます! (2022年3月12日 16時) (レス) id: 508fa87563 (このIDを非表示/違反報告)
眠い羊ちゃん(プロフ) - この作品大好きです!更新楽しみにしています! (2022年3月12日 0時) (レス) @page26 id: 0bb018741b (このIDを非表示/違反報告)
黄々(プロフ) - カミツレ味噌五郎さん» コメントありがとうございます。大変嬉しいです!これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2022年3月11日 22時) (レス) @page24 id: 508fa87563 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黄々 | 作成日時:2022年2月25日 11時