22両目 ページ24
突然のAからの質問に驚いた賑やかしサブウェイ兄弟は立ち止まる。
こんな質問が彼女の口から飛び出すとは思ってもみなかったのだ。
「…急に、どうされたのですか？」
「本当に急だね。恋愛の話とかしてみたくなったの？」
無理もない。当然の反応である。
恋愛臭漂うような話題を3人で提供し合ったことは無いし、それを匂わせるかのような言動も
したことがなかったから。
「突然ふと気になりまして。
あの、答えたくなかったら結構ですので！失礼なことを聞いてしまいましたね、すみません。」
冷静になってみよう。いきなり上司のプライベートに触れるようなことを訊ねるのも、
それはそれは失礼な話である。
いくら仲良くなりたいから、もっとお互いのことを知りたいからと言っても、
少々行き過ぎた質問を投げかけてしまったかもしれない。
と一人反省会を開催していたのだが、二人は案外すんなりと質問に答えてくれた。
「わたくし、恋人はおりませんよ。」
「僕もいないよ。」
「え”。」
思わず間抜けな声が出てしまう。
割とすぐに答えが返ってきたことと、恋人がいないという意外性の双方の理由で
驚きを隠せなかったのだ。
「そんな微妙な反応しないでくださいまし！またわたくしをからかうおつもりですか！？」
「ノボリ兄さん早速この子にからかわれてるの！？」
「だって恋人がいるものだと思ってたんです！予想と違って驚いたんです！」
だいたい恋人がいないからってからかう理由にはならないですよ、と補足し、
からかうつもりは全くないという態度を示した。
どうやらこの反応、嘘でも冗談でもなく、本当に恋人がいないのだろう。
「質問者の私にだって恋人はいませんよ。」
「あ、いないんだ。」
「あ、クダリさんも微妙な反応してくれましたね。」
「何と返すのが正解か分かりかねます。」
執務室に到着し、三人が冷静な状態で話を戻したが、どうやらギアステーションは既婚者どころか
恋人がいる職員も少ないらしい。みんなポケモンと地下鉄が恋人なのだとか。
ここは廃人になる場所だったということを思い出したAは、再度二人に新たな質問を投げかけた。
「あの、何度もすみません。お二人は一生独身希望ですか？」
この人たち、話が盛り上がるなら結構喋ってくれる人たちだ。
ということに気がついてしまったので、話を掘り下げてみることにしたのだ。
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黄々(プロフ) - 黒曜楼乱さん» コメントありがとうございます。迷いに迷いましたっ…！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年3月26日 20時) (
レス) id: 508fa87563 (このIDを非表示/違反報告)
黒曜楼乱(プロフ) - ノボリオチ…だと！？！？最高ですありがとうございます！！応援してます！！ (2022年3月26日 15時) (レス) @page39 id: 7e59e19b9f (このIDを非表示/違反報告)
黄々(プロフ) - 眠い羊ちゃんさん» コメントありがとうございます。恐縮です。好きになってくださってありがとうございます！ (2022年3月12日 16時) (レス) id: 508fa87563 (このIDを非表示/違反報告)
眠い羊ちゃん(プロフ) - この作品大好きです！更新楽しみにしています！ (2022年3月12日 0時) (レス) @page26 id: 0bb018741b (このIDを非表示/違反報告)
黄々(プロフ) - カミツレ味噌五郎さん» コメントありがとうございます。大変嬉しいです！これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2022年3月11日 22時) (レス) @page24 id: 508fa87563 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黄々 | 作成日時：2022年2月25日 11時
