74もや ページ30
赤葦くんに素直な想いを伝えてから、私は前に踏み出すことができた。
過去の辛かった出来事は、一生記憶の中に焼き付いて離れてはくれないだろう。
今後もずっと、引きずって行く記憶だと思う。
だけど今までとは、全く違う感覚だ。
私の背中にまとわりついていた苦痛という重荷が、ドサッとどこかに落っこちた感覚がした。
なんて気分がいいんだろう。
将来のことなんて、今は全く分からない。
結婚するかなんて分からないし、まずはできるかどうかが問題だ。
でも、少なくても、今は赤葦くんを好きでいたいし、赤葦くんから好かれていたい。
傍に居たいし、傍に居てもらいたい。
過去を断ち切り、前へ進む勇気をくれたのは、間違いなく赤葦くんとさわだから。
さわ「ちょっとー、何ニヤニヤしてんのよ!」
A「ニヤニヤはしてないよ!!
ただ、さわには感謝してもしきれないなーって。
2回も助けて貰っちゃったしさ」
さわ「あたぼーよ!!
親友を助けるなんて、当然っしょ!」
A「あははっ
ありがとね!」
冬休みは始まったばかりで、この日はたまたまさわがウチに泊まりに来ていた。
さあ、いよいよ一週間後には
全国の舞台だ。
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黄々(プロフ) - 赤葦様信仰さん» えぇー!ありがとうございます!!ぜひ!完結までよろしくお願い致します!!!! (2019年8月14日 12時) (レス) id: ce367edb84 (このIDを非表示/違反報告)
赤葦様信仰 - めっちゃいいです!完結まで、お付き合いさせてください! (2019年8月12日 21時) (レス) id: e01aa47e88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黄々 | 作成日時:2019年6月5日 21時