71もや ページ27
それから早3週間が経過し、冬休みに入った。
全国大会へ向け、いよいよ練習も大詰め。
冬の冷たい空気と、みんなの熱さは、なかなか不釣り合いなものだった。
白福「で、赤葦とはどうなったのよAちゃんっ」
A「ええ?」
雀田「付き合ってるの!?どうなの!?」
部活の休憩時間、先輩マネに捕まり、事情聴取されるA。
その目は少しギラついており、チンピラのようだった。
なぜ先輩という生き物は、こんなにも後輩の恋愛話に首を突っ込むのが好きなのだろう。
これがAの最近の悩みである。
A「そんな怖い顔で言われても…
そういえば、赤葦くんと喋れてなくて──」
雀田「ええぇぇ!?」
白福「一言も!?」
A「いえ、必要なことはさすがに喋ります!!
だけど前みたいに楽しい話はしてないなって…」
雀田「それもそれで問題だねー!」
白福「Aちゃん的にはどうしたいの〜?」
A「冬休み前、クラスの友達に背中押されて。励ましてもらって。
私が落ち着いたら、赤葦くんと喋ってみようと思ってたんです」
雀田「ほうほう。」
白福「で、時は充ちた感じ??」
A「そう、ですね…」
キャーーーーーーという、まるでイケメン俳優を目撃したかのような黄色い歓声。
その歓声に驚いた部員たちが、一斉にこちらを見る。
木兎「え、なになに??」
木葉「どしたー?」
白福「こっちの話〜!」
雀田「もうこの子健気!!全力で応援する!!」
部員たちの頭上にクエスチョンマークが浮いていたことは、言うまでもない。
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黄々(プロフ) - 赤葦様信仰さん» えぇー!ありがとうございます!!ぜひ!完結までよろしくお願い致します!!!! (2019年8月14日 12時) (レス) id: ce367edb84 (このIDを非表示/違反報告)
赤葦様信仰 - めっちゃいいです!完結まで、お付き合いさせてください! (2019年8月12日 21時) (レス) id: e01aa47e88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黄々 | 作成日時:2019年6月5日 21時