60もや ページ16
Aがトイレ掃除を終えて教室に戻ると、ほとんどの生徒はいなくなっていた。
というか、お花畑の人たちと高畑しかいなかった。
どうやら片付けの時間も終わったようなので、みんな帰ったらしい。
高畑｢あ、Aちゃんおつかれー！
トイレ掃除ご苦労さま！｣
A｢高畑さんたちもお疲れ様。
片付けの時間終わって解散なのに、みんなは帰らないの？｣
お花畑1｢Aちゃんがトイレ掃除終わるの待ってたの！｣
…ん？
A｢そんな、気使わなくてよかったのに。
ありがとう！｣
お花畑2｢わざわざ待ってあげてた私たち、本当に優しいよねー｣
お花畑3｢Aちゃんに、わざわざ罰を与えてあげるためにね！！｣
高畑｢なんであんたばっかり！！
赤葦くんは私を見ても何とも言ってくれなかったのに、Aちゃんには綺麗だのかわいいだの言っちゃって！！
…どうしてなの。｣
高畑が両手で顔を覆い、しくしくと泣き始める。
これは演技なのか本当なのかは分からない。
でも酷く悲しんでいることと、怒っていることは事実だ。
お花畑1｢あーあ、Aちゃんがマドンナ泣かせちゃったー｣
お花畑2｢やだ、リンネかわいそう｣
お花畑3｢どうしてお前みたいな凡人が！
許せない、許せない！！こうしてやるんだから！｣
Aはお花畑軍団に襲撃され、後ろに転倒。
何とか手を付いて頭を打つことは免れたが、脚を挫いてしまった。
A｢いたた…。
どうして…、私何もしてないよ？｣
高畑｢してるじゃない！！
だったら何でこんなに私は傷ついてるの！？｣
A｢それは分からない…。
私には何も｣
お花畑2｢あれだけ赤葦くんと喋るなって言ったのに！
図々しいんだよウザイんだよ！！｣
お花畑3｢ねえ、もう6時半だし暗いし帰ろう？
Aちゃん、今日のこと誰かに言ったらどうなるか分かるよね？
…黙っててね。｣
ぶつくさと文句を言いながら、高畑を慰めつつ、嵐ように去っていく。
それにしてもAは脚を挫いてしまい、立ち上がることさえも辛かった。
この状態で帰宅するのは不可能ではないが、かなり時間がかかりそうだ。
A｢荷物、みんなの無くなってるし、さわも帰っちゃったのかな。
それにしても、高畑さんたちひどいなー…。｣
Aはズルズルと右脚をひこずりながら、教室を後にした。
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黄々(プロフ) - 赤葦様信仰さん» えぇー！ありがとうございます！！ぜひ！完結までよろしくお願い致します！！！！ (2019年8月14日 12時) (
レス) id: ce367edb84 (このIDを非表示/違反報告)
赤葦様信仰 - めっちゃいいです！完結まで、お付き合いさせてください！ (2019年8月12日 21時) (レス) id: e01aa47e88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黄々 | 作成日時：2019年6月5日 21時
