55もや ページ11
教室へとたどり着いたAたちの前に、高畑が駆け寄ってくる。
高畑｢あ！さわちゃんとAちゃんだ！！
おはよー！！！｣
昨日の出来事が夢のように感じられる。
これは演技なのか、それとも昨日のアレが演技なのか……。
どちらにせよ、これからはなるべく高畑と関わりたくはなかった。
無視するのは嫌だったので、普通におはようと返す。
高畑の横を通り過ぎようとしたとき、彼女はニヤリと不敵な笑みを浮かべて言った。
高畑｢私、これけら毎日赤葦くんと帰る約束しちゃった♡
赤葦くんて、近くで見れば見るほどかっこいいね｣
わざとだろうか。
単なるAの被害妄想なのか。
高畑の掌で転がされて弄ばれるのだけはごめんなので、自然な笑顔でこう返事した。
A｢よかったね！
これからももっと仲良くなれたらいいね！｣
これを口にしたことにより、Aはかなり落ち込んだ。
でもその感情も押し殺す。
表では満面の笑顔で喜ばしそうに振舞っているだけ。
でも、数年間もこのようなことを続けているわけだ。
誰も、Aでさえも気が付かないところで、Aの心は崩壊しようとしていた。
高畑｢えー、意外。私の事応援してくれるの！？
ありがとう！！私、もっともっと頑張るね！｣
Aちゃんに取られないように。
気づいたときには高畑はお花畑の輪の中に入っていて、さわがAの手を握っていた。
あれ？
赤葦のことが好きだったはずなのに、その感情がすっかり消えてしまっていた。
──なんだ。すっごく気が楽。
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黄々(プロフ) - 赤葦様信仰さん» えぇー！ありがとうございます！！ぜひ！完結までよろしくお願い致します！！！！ (2019年8月14日 12時) (
レス) id: ce367edb84 (このIDを非表示/違反報告)
赤葦様信仰 - めっちゃいいです！完結まで、お付き合いさせてください！ (2019年8月12日 21時) (レス) id: e01aa47e88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黄々 | 作成日時：2019年6月5日 21時
