魅力。 ページ15
【渋谷ジャパンside】
「……もうこんな時間か。」
ボーッとしながら動画の案を考えたりしてたら、外が暗くなっていた。
「ないとー。」
「…んー…。」
「あ、ごめん…起こしたか…。」
ないとーはまだ寝ていたようだった。
「…体調どう…？」
「…良くなったよ。」
「だいぶ顔色良くなったね。」
「ホント？良かった。
ってか外真っ暗…渋谷ありがとう…こんな時間まで…。」
「ううん。別に大丈夫。」
「何か飯でもつくるよ…。」
「いや、いいって。俺作るから。寝てて。」
「え、あ…うん…。」
「…食べれる？」
「…あんまり…いらないかも…。」
「…そっか…。」
ないとーは調子悪いと何にも食べないことが多い。
でも無理に食べさせるのも怖いから俺はいつも困る。
それを分かってか、「いらないかも。」と言う。
“食べれない”と直接言わないのがないとーの優しさ、と俺は思っている。
けれどいつも困る。
いつもならそんな事言わないで「食べれない」と素直に言うこと、俺は何となく分かってるから。
それに食べたかったら「○○が食べたい。」ってきっと言ってくれるはずだからだ。
「…渋谷。」
「ん？」
「…あ、いや。ぼーっとした顔してたから。」
「あ…悪い。」
「ううん。疲れた？」
「違う。」
「…じゃあ…どうした…？」
「…あのさ。…食べれないなら食べれないって言っていいよ？いつも困るんだよね…いらないかもって言うから…。」
「…ごめん…。
何も気にしないで言ってた…。
食べれないっていうよりは…食欲はあるんだけど…吐き気がするのが嫌なんだ…。
…具合悪くなる時はいつも吐き気がするから…。」
あぁ、そうか。
俺も全然気にしてなかった。
これはないとーの本心だったのか。
「ごめん。俺こそ。」
「え？いや、…何かあんま上手く言えなかったかな。」
「そういう事じゃなくて、勘違いしてた。」
「え？あー…うん。分かった。」
きっと何にも分かってないだろうなって思った。
「…ないとーが素直で俺は羨ましいよ。」
「え？そんな素直じゃないけど…。」
「ないとーの思ってること、大体わかるよ。」
「…それは素直っていうより、何でも出ちゃうからでしょ。」
「うん。」
「え。」
ないとーが少し不思議な顔をして笑った。
あぁ、これがないとーの魅力か。
何だかそんなことを思った。
「ゼリー食べたい。」
「急に？…じゃあ矢崎に頼んでくる。」
俺は携帯を使うために家の外に出た。
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笑真 - 面白いです！続き待ってます！(*^^*) (2020年7月5日 21時) (
レス) id: bbef52732a (このIDを非表示/違反報告)
和海 (元 月宮美 つぐみ)(プロフ) - ゆーさん» コメントありがとうございます！これからも応援よろしくお願い致します！！ (2019年12月12日 8時) (レス) id: 3803c84881 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 凄く面白いです。 楽しみにしています。無理ない範囲で頑張ってくださいー！ (2019年12月11日 21時) (レス) id: f86f1cc33e (このIDを非表示/違反報告)
和海 (元 月宮美 つぐみ)(プロフ) - もんちゃんさん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！！ (2019年1月22日 0時) (レス) id: 3803c84881 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん(プロフ) - 面白いです！続きが読みたいです！ (2019年1月20日 21時) (レス) id: 1873499f38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和海 (元 月宮美 つぐみ) | 作成日時：2018年6月20日 0時
