最期の時まで【宇髄、善逸】【鬼滅の刃】 (ページ1)

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壱　おはようページ1

朝起きると色がない。

どこに誰がいるのか位は分かる。

ただ灰色。

それだけだ。

＿＿＿お館様に懇願して最期の、最期の時まで鬼殺隊に所属させてもらっている。

？｢ギェヤァァァァァァァァァァ任務ゥゥゥゥゥゥゥゥゥ！！！！？？？？嫌だよ！？俺行かないからな！！！！？？？？｣

うるせえな＿＿

そう思いながら口許が綻んでしまう。

『よー、善逸』

善逸｢コンニチハサヨウナラ！！！！！！｣

なんじゃそりゃ、と鼻で笑った。

『何の用だよ』

善逸｢何でもないです！！｣

『そーか。俺は胡蝶のトコに行ってくる』

わしゃわしゃと頭を撫でてやると善逸真っ赤な顔で俯いた＿＿＿＿＿＿＿

　

胡蝶｢前より容態が悪化しています。無茶をなさらないでください｣

『＿＿＿＿＿＿＿鬼殺隊である限り避けられねぇよ。』

胡蝶｢＿＿＿＿＿それでも！｣

胡蝶は

怒っていて、

泣きそうで、

いつもより

＿＿＿＿＿小さく見えた。

わしゃわしゃ。

胡蝶｢＿＿＿＿何をなさって＿＿＿？｣

『まだ死なねえよ』

灰色の世界の胡蝶は小さく泣いている。

『死ぬ時は派手に死ぬ＿＿＿まだその時じゃあねぇんだよ』

胡蝶｢＿＿＿＿＿＿取り乱してすみませんでした。薬をちゃんと飲んで、できるだけ安静にしていてください。｣

『いつもすまねぇな、胡蝶』

蝶屋敷から出る＿＿＿＿＿＿

その時視界が大きく歪んだ。

　

『ゲホッゲホッガハッ＿＿＿＿＿』

きよ｢音柱様！！｣

なほ｢アオイさん！｣

すみ｢しのぶ様！！｣

病魔は＿＿＿＿＿

静かに、

確かに、

身体を蝕んできている＿＿＿＿＿＿＿