雷神 #4 @req ページ21
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ゴロゴロ…と、外から雷鳴が聞こえた。
そういえば台風の予報だったな。家を出る時も雨風が強くなってきていたし。でもドーム球場なら関係ないか。
「なぁ、台風でもドームやし関係ないやんな？」
ベルーナも台風自体で中止になることはなかった。
だから悪天候だとしても試合はやるよな、と言う意味を込めて、自分より球団在籍歴が長い彼女に声をかけた。
『え、……あぁ、うん。そうだね。計画運休で中止になったことはあったかな…。でもここは地下鉄が最寄りだし、あんまり関係ないかも。…たぶん？』
「多分かい。まぁやるって思って準備しとくわ。」
うん、と返事した彼女は、なぜかふらふらと近寄ってきた。
『…ねぇ、トモ。』
「んー？もう眠いん？」
いつも通り後ろから抱き着いてきた彼女を適当にあしらいながら自分は準備を続ける。
そろそろ離れろと声をかけようとした時、一際大きく雷鳴が響いた。
『っ…！！』
どぉん、と地鳴りを伴うほどの大きな音だった。
近くに落ちたなと冷静に思いながら、しがみついて震える彼女の頭をぽんぽん撫でる。
「雷あかんの？」
『…ぅ、』
「さすがにドームには落ちひんから大丈夫やろ。」
『そう、かな、』
「おー、大丈夫大丈夫。」
意外と可愛いところもあるもんだな、とか呑気に考えた。
普段は何かと分かりにくい彼女だが、こうも分かりやすく怖がっていると庇護欲が駆り立てられる。
ふう、と息を吐いた彼女が、ようやく離れて仕事に戻ろうとした時だった。
…ドォンッ！
「うっわ、今のはでかい、」
また、大きな雷が落ちた。
大丈夫か？とさっきまで怯えていた彼女を振り返った瞬間、バチッという音ともにドームが真っ暗になった。
停電だ。
『…っ、や、』
「A？危ないからじっとしときや？」
目を凝らして近くにいるはずの彼女を探す。
少しすると目が慣れてきて、彼女のシルエットを捉えた。
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かがみみお(プロフ) - うみさん» こちらこそ素敵なリクエストとご感想ありがとうございます！更新がんばります🤗 (12月12日 23時) (
レス) id: 937947437c (このIDを非表示/違反報告)
うみ - 早速リクエストに答えていただきありがとうございました！癒されました！また更新されるの楽しみに待ってます(^^) (12月12日 22時) (レス) id: b1b3506f25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かがみみお | 作成日時：2023年12月12日 11時
