第六感 #4 @req ページ3
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「…あれ、今日なんか、」
2「ん？どした？」
なんか、雰囲気が違うような。気のせいか？
「今日なんかある日やっけ。」
2「なんかってなによ。」
「えー、なんかイベント？とか？誰か来るとか？」
2「え？そんなの聞いてないけどな。」
いつも通りの練習風景。
いつもの位置にマシンがセットしてあって、いつも通り広報スタッフがカメラを回していて、いつものメンバーで練習をしている。
特にコーチ陣にも変わった様子はない。
であれば、違うのは。
「…Aは？」
2「……あ、ほんとだ、いないね。」
そうだ、あいつがいないんだ。
眠そうにしながらも人一倍仕事をして、グラウンド中を駆け回る彼女が。
見ない日はない彼女が、今日はどこを探しても見当たらない。
「なんか聞いてる？」
2「いや何も？休みなんじゃない？」
「……そか。」
彼女の不在を気にする素振りをする人はひとりもいない。
ではやはり元から休みのシフトなのかと思ったが、なんとなく不安が消えなかった。
近くにいたスタッフに声をかけて、せめて彼女が休みなのかどうかだけでも聞こうと試みる。
「あの、今日ってAさん休みですか？」
「あれっ、朝礼にはいましたよ？どこかで寝てるのかな、探してきましょうか？」
「…いや、大丈夫です。」
自分で探すんで。
時間を確認する。15分くらいならいけそうだ。
準備しかけた道具をもう一度簡単に片付けて、球場を後にした。
まずはスタッフルーム。
鍵がかかっていて、中は真っ暗だった。誰もいないのだろう。
次にブルペン。
たまにブルペンの隅っこで眠りこけていることもあるが、ここにもいなかった。
広いドーム内を歩くのには時間がかかって、目安にしていた15分ももう目前だ。さすがに闇雲に探すわけにも行かない。次に行くところにいなければ諦めるしかなさそうだ。
行き違いでグラウンドに行った？でも彼女がわざわざ遅れてグラウンドに行く理由なんかない。
⸺考えろ、あいつが居そうな場所。
「………まさかとは思うけど、」
ひとつだけ思い浮かんだ場所に、彼女が居てくれることを祈りながら歩みを早めた。
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かがみみお(プロフ) - うみさん» こちらこそ素敵なリクエストとご感想ありがとうございます！更新がんばります🤗 (12月12日 23時) (
レス) id: 937947437c (このIDを非表示/違反報告)
うみ - 早速リクエストに答えていただきありがとうございました！癒されました！また更新されるの楽しみに待ってます(^^) (12月12日 22時) (レス) id: b1b3506f25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かがみみお | 作成日時：2023年12月12日 11時
