続 ページ15
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4「誰の服着たらこんなことになるねん。」
19「サチさんっしょ、ほらめちゃくちゃニヤけてる。」
1「Aちゃんもさ、俺らくらいのサイズ感の人に借りようとは思わんの？どえらいことになってんで？」
13「今からでも僕の服に着替えます？」
『あはは…。たまたま会ったのがさちさんだったので、つい。』
問い詰められて困惑している彼女をそっと抱き寄せて、全員を見下ろしながら言う。
「会えたのが俺でよかったよね？他の人だったら何されるか分かんないもんね。」
『え？…うーん、そうですね？』
19「とか言ってサチさんが手出したのは分かってるんですよ。ふたりでシャワールームから出てきたって言う目撃情報あるんですからね！」
13「えっ！何してたんですか！？」
『いや普通におふろ、』
そんなわけない！と、よりいっそう詰め寄ってくるのから守るように、彼女を背中の後ろに隠した。
「まあいいじゃん。濡れたままでいるほうが俺らの目に毒でしょ。」
『毒なんですか…？』
しゅんとする彼女をまた抱き寄せて、耳元で囁く。
「うん、みんなが死んじゃうくらい猛毒。」
『…でもさちさんは死ななかったですね？朝会った時。』
「俺は耐性があるからね。」
『大人の余裕ですか…？』
19「離れろA！サチさんのほうが猛毒！油断も隙もねえな！」
せっかくAちゃんがうるうるとこちらを見上げてくれていたのに、強引に割って入った山岡によって見えなくなった。
4「ほんまにアウトっす。この服もアウトやしシャワーもアウト。そうやってAのことたぶらかすのもアウトなんで、スリーアウトっすね。」
はい回収〜と言いながら森と山岡に連れて行かれる彼女。
なんて過保護な同期なんだ。
うらめしく3人の後ろ姿を見つめていると、隣に残ったふたりが並んだ。
1「…ほんまになんもないん？シャワールーム。」
「……ないよ。」
13「間が怖いんですけど…。Aさんは皆のものなんで手出しちゃだめですよ？」
「……うん。」
なんなんですか、その間は。とふたりは俺を睨んでくる。こういう状況も優越感があって悪くないな、と思いながら練習の準備に向かう。
「……あ、もしバレなかったら手出してもいいのかな？」
振り返ってふたりを見ると、ふたりそろって般若の形相だった。
結局、俺含め全員があの子の中毒になっていたことに気付くのは、きっともっと先の話なんだろう。
それくらいじわじわと効く猛毒を、彼女は俺達に残していた。
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かがみみお(プロフ) - うみさん» こちらこそ素敵なリクエストとご感想ありがとうございます！更新がんばります🤗 (12月12日 23時) (
レス) id: 937947437c (このIDを非表示/違反報告)
うみ - 早速リクエストに答えていただきありがとうございました！癒されました！また更新されるの楽しみに待ってます(^^) (12月12日 22時) (レス) id: b1b3506f25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かがみみお | 作成日時：2023年12月12日 11時
