続 ページ12
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96「あれ、今日なんか印象違いますね。そういうのも良いですね〜。」
13「ちょっと男の子っぽいというか…？でもワンピースですもんね。レディースにもそういう服あるんですね。雰囲気違って可愛いです…！」
『えへ、ありがとね。』
目の前で俺の服に身を包んだ彼女がチームメイトに褒められている。
嬉しそうに笑う彼女が、一瞬こちらを見てわざとらしくゆっくり瞬きした。
似合ってるでしょ、と言わんばかりのその表情に、心がぐっと掴まれたような感覚に陥る。
身長差が30cm以上もある彼女に服を着せるとなると、当然だがオーバーサイズどころかそれ以上の緩さになるのは免れなかった。
しかしそのサイズ感を利用して中にタンクトップとショートパンツを合わせれば、ただのTシャツを着せるだけでストリート系のファッションになる。
トレンドっぽく厚底を履いてもらったら完璧だ。
彼女の持つ少しだけ尖った雰囲気が際立って、ルーズ感の中に強さを感じるコーディネートになった。
18「……お前、やったな？」
19「俺らは騙されへんぞ？」
「……なんのことすか？」
ドスッと両脇腹をグーで殴られながら問い詰められる。
こういう時、鋭いこのふたりには敵わないが、とりあえずしらを切ってみた。
『颯ちゃん。』
そんな二人の視線を物ともせずに、彼女は駆け寄ってくる。
「Aさん、今日可愛いっすね。」
『今日だけなの？』
「ううん、いつも可愛い。」
もう彼女しか見えない俺は、にこにこと笑顔でこちらを見上げる彼女の髪の毛を耳に掛けてやった。
「結んでも可愛いかも。」
『首のとこ緩いから隠してるんだよ。』
「男としては見えたほうがグッとくるっすけどね。」
『そういうもんなの？』
彼女はくすくすと笑う。
Aさんが彼女だったら毎日着せ替え人形にして可愛がるのになぁ、なんて思いながらそっと頭を撫でた。
19「はいストップー。俺の同期をそういう目で見るな〜。」
18「Aさん逃げてください。こいつは危険です。獣です。」
『颯ちゃん獣なの？』
「人間っすよ？」
『なら大丈夫だね？』
そうっすね、と笑って抱き寄せた。
まんざらでもなさそうに彼女はすり寄ってくる。
いつもの彼女と違う香りに、思わず口角が上がった。
19「A、そのへんにしとき。食われても知らんで。」
『やっぱり獣なんだ？』
19「そゆこと。」
彼女は泰輔さんに腕を引かれて離れてしまったけど、それでも俺と視線を絡めたまま逸らさなかった。
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かがみみお(プロフ) - うみさん» こちらこそ素敵なリクエストとご感想ありがとうございます！更新がんばります🤗 (12月12日 23時) (
レス) id: 937947437c (このIDを非表示/違反報告)
うみ - 早速リクエストに答えていただきありがとうございました！癒されました！また更新されるの楽しみに待ってます(^^) (12月12日 22時) (レス) id: b1b3506f25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かがみみお | 作成日時：2023年12月12日 11時
