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かれしゃつ ver.63 @req ページ11

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「我ながら完璧…。」

『……それはどうも?』

「なんで疑問形なんですか。めちゃくちゃ可愛いのに。」

『ふふっ、ありがとう。』

「いえいえ。じゃあそれ買って、次の店行きましょう。」

『まだ行くの…?』

もちろん。と言って会計を済ませ、彼女の手を引いて歩いて行く。
今日はかねてからお願いしていたデートの日。
めちゃくちゃ可愛いAさんを、俺の手でさらに可愛くするためにショッピングモールに来ている。

途中でランチを食べたり、休憩のためにカフェに寄ったりして、本来の目的以上に楽しんでいる。

『なんでまた急にコーディネートしてくれようと思ったの?』

「えー…そうっすね、まあ俺服好きですし。いつもお世話になってるAさんにプレゼントもしたいですし。ってなったらコーディネートが良いかな〜みたいな?」

『なるほど…?』

本当はあれもこれも自分が選んだもので固めて、彼女を自分色に染め上げたいだなんて、ちょっとだけ邪な考えも持っているのだがそれは秘密にしておこう。
もしかしたら彼女のことだから、言わなくてもそれくらい勘付いてしまっているかもしれないが。

『でも颯ちゃんほんとにおしゃれだよね。颯ちゃんの服とか着てみても楽しそうかも。』

「えっ、」

アイスココアを飲みながら彼女は笑う。
めちゃくちゃデカい爆弾を落とされた気がして、思わずフリーズしてしまった。
しかしこのチャンスを逃さない訳にはいかない。

『…次はどこ行くの?もう結構回ったよね?』

「…時間、大丈夫っすか?」

『うん。何にも予定ないしね。』

「そしたら、俺の家来ません?…コーディネートの続き、させてください。」

そう言うと、彼女は目を細めてゆっくりと口角を上げた。
まるで仕掛けた罠に獲物がかかった時のように、してやったりと言わんばかりの笑みだ。

『ん、楽しそう。お邪魔しちゃおうかな?』

「…ぜひ。」

俺が誘った時から、とっくに彼女はこのつもりだったのかもしれない。
もしくは俺の態度を見て勘付いたのかもしれないけれど。

どちらにせよ、罠にかかったのはどちらか判断するのはまだ早いよなと、彼女の目を見て笑いかけた。
彼女はやっぱり、いつも通り微笑んだままだった。

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かがみみお(プロフ) - うみさん» こちらこそ素敵なリクエストとご感想ありがとうございます!更新がんばります🤗 (12月12日 23時) (レス) id: 937947437c (このIDを非表示/違反報告)
うみ - 早速リクエストに答えていただきありがとうございました!癒されました!また更新されるの楽しみに待ってます(^^) (12月12日 22時) (レス) id: b1b3506f25 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かがみみお | 作成日時:2023年12月12日 11時

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