続 ページ2
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「仕事はもうおしまい？」
『ひとまず…、』
「ん、おんぶする？」
返事を待たずに屈む仕草をすると、彼女はためらいなく背中に乗ってきた。
投手陣に別れを告げて、球場を後にするべく歩き出す。
「軽いなぁ、ちゃんと飯食べてんの？」
『……？今日はカツ丼とうどん食べました、あとサラダ。』
「ごめん、食べ過ぎだったわ。もうちょっとバランス考えて食べて。」
『はぁい、パパ。』
「誰がパパじゃい。」
えへへ、と笑い声がした。
それ以上彼女は何も言うことがなくなったのか、ぽてんと頭を倒した。
「眠いのに頑張ったな。」
『いつものことです、』
「ははっ、確かにな。」
『あだちさんが優しいのも、いつものことですけどね。』
「おーありがと。褒めても何も出ないけど。」
ダグアウトを抜けて、スタッフルームへと向かう。
彼女の体温が少し高くなってきて、今にも寝そうにうとうとしているのが背中越しに分かった。
「A、今日帰り送るから、ひとりで帰らずにちゃんと待っとくんだぞ。」
『んん…なんで、』
「こんな眠そうなのに夜まで保つわけないし。危ないでしょ。」
『……ありがと、ございます………。』
「素直でよろしい。」
『褒められた…。パパありがと。』
「パパじゃないんだってば。」
彼女はそのまま眠ってしまって、背中にかかる重みが増した気がした。
スタッフルームに着くと彼女専用の1畳程度のスペースがあって笑ってしまったが、そこに下ろしてブランケットをかけてやると、彼女は安心したように少し微笑んだ。
「…おやすみ。」
頭を撫でて、その場を後にする。
こんなに世話を焼いても苦にならないのは、彼女のことが可愛くて仕方ないからだろうな、と後になって思った。
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かがみみお(プロフ) - うみさん» こちらこそ素敵なリクエストとご感想ありがとうございます！更新がんばります🤗 (12月12日 23時) (
レス) id: 937947437c (このIDを非表示/違反報告)
うみ - 早速リクエストに答えていただきありがとうございました！癒されました！また更新されるの楽しみに待ってます(^^) (12月12日 22時) (レス) id: b1b3506f25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かがみみお | 作成日時：2023年12月12日 11時
