4話 ページ5
ベックさんとご飯を食べていると、少ししてウタとお父さんが来た。
「ねぇお姉ちゃん！ベックさん！聞いてよ！」
私の隣に座ろうとしていたウタがダンッ、と机を叩きながら言う。
「どうしたの？」
「シャンクスがお姉ちゃんの作った料理ほとんど食べちゃったからこれしか残ってなかったの！ほんっと信じらんない！」
お皿に盛られた料理を見ると、私が作ったのは他の料理よりも少なめだった。
「みんなと分けたらこれしか残らなかったんだよ！ホンゴウさんなんて食べれてなかったし！」
そう言うウタの言葉にホンゴウさんを見ると心なしか落ち込んでいるような気もする。……気のせいかもしれないけど。
「久しぶりのAの料理だったからつい、な」
「大人気ないぞお頭」
「そうだよシャンクス！ねぇお姉ちゃん〜！お姉ちゃんからも何か言ってよ！」
「……お父さん、ウタやみんなを困らせちゃダメだよ。じゃないと食後のデザートなしにしちゃうよ」
「なっ！？それは駄目だ！」
慌てるお父さんの様子を見てウタと笑う。
「ね！今日のデザートはなに！？」
「今日はプリンにしたよ」
この前作った時にウタが好きって言ってくれたからまた作ってみた。
「え、ほんと！？やったあ！」
「プリンか！いいな！」
「Aが作るのはいつも美味いからな。楽しみだ」
「ありがとう」
そんな話していると、暫くしてウタが食べ終わったみたいで立ち上がる。
「あ、ウタ。私お皿片付けるついでにプリン取ってくるよ」
お皿をキッチンに持って行こうとするウタを止めて椅子に座らせた。と言うのもウタのプリンだけちょっと豪華にしたから驚かせたい。やっぱ可愛い妹の喜ぶ姿が見たいもんね。
「え、大丈夫だよ！あたしが片付けるからお姉ちゃんは座ってて！」
どうしよう。まさかこう言ってくるとは思っていなかった。
「ほら、お姉ちゃんお皿ちょうだい！」
「でも……」
このままではウタを驚かせる計画が失敗してしまう。だけどウタが引いてくれそうな気はしない。
……しょうがない、諦めるか。喜んでくれたらそれで充分だし。
「ウタ、皿は俺が片付ける。それとプリンはAに持ってきてもらえ。場所わからないだろ」
「あ、そっか。んー、じゃあお姉ちゃんお願いしていい？」
思わずベックさんを見ると、私の視線に気づいて微笑んでくれた。どうやら気づいて助けてくれたみたいだ。
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朱音(プロフ) - 律月さん» コメントありがとうございます！！そう言って頂けてすごく嬉しいです！！更新ゆっくりめですが完結出来るように頑張ります！！ (2023年3月18日 1時) (
レス) id: ebb6df5a34 (このIDを非表示/違反報告)
律月(プロフ) - 夢主が赤髪海賊団やウタと仲良しの小説読みたいと思ってたのでこの作品と出会えて嬉しいです！続きが楽しみです！！更新頑張ってください！！ (2023年3月17日 23時) (レス) id: 206342066a (このIDを非表示/違反報告)
朱音(プロフ) - レミーさん» わぁぁコメントありがとうございます！！そう言って頂けると励みになります！！ (2023年3月17日 22時) (レス) id: ebb6df5a34 (このIDを非表示/違反報告)
レミー - 楽しみです！この作品素敵です！ (2023年3月17日 22時) (レス) @page6 id: 069b817a50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱音 | 作成日時：2023年3月13日 0時
