2話 ページ3
ぱちりと目が覚める。外はまだ夜が明けたばかりなのか、うっすら明るくなり始めているところだった。
まだ起きるには早い時間だけど完全に目が覚めてしまいそのまま起きる事にした。隣で寝ているウタを起こさないように静かにベッドを抜けて顔を洗いに行く。
「つめたい…」
冷たい水にブルブルと体を震わせながら、今度はキッチンに向かった。
「お、どうしたA」
キッチンにはルウさんがいて料理の仕込みをしていた。
「えっと、目が覚めちゃって……何か手伝いますっ！」
「それは助かるぜ！ありがとな！ならこっちの野菜の皮を剥いてくれるか？」
「はい！」
料理とかお菓子作りは好きで良く作ったり、ルウさんの手伝いとかもたまにやらせてもらっているから包丁の扱いには慣れている。
「Aは手際が良いから早く終わりそうだな！」
「……嬉しい、です」
褒められて嬉しいのと恥ずかしさで顔が赤くなる。
「俺たちの娘は可愛いなぁ〜！」
「え、そ、そんなことないよ……」
あまり褒められるのは慣れてないからどうしたらいいか分からない。
「Aは謙虚だな！ま、そういうところもAの良さだと思うけどたまには我儘言ってもいいんだぞ？」
「わがまま……」
「そうそう。あれ欲しいとかこれやって欲しいとか、そう言うのがあるんだったら遠慮なく言ってくれ」
「……迷惑じゃ、ない？」
「可愛い娘の我儘が迷惑なわけあるもんか！」
「えっと、じゃあ……あ、あのね？」
1個だけ思いついたのがあり言おうとしたけれど、やっぱ恥ずかしくてモジモジと手を動かしたりそわそわと目線を動かす。
「おぉ、なんだ……？」
ルウさんが手を止めて私の目線に合わせてしゃがんでくれる。
「あ、頭、撫でてほしい」
意を決して言ったものの、返事がない。
「……」
「…？ルウさん？」
やっぱ迷惑だったかな……？ルウさんの様子を伺うと体をプルプル震わせてるかと思ったら思い切り頭を撫でられた。
「ほんっっと可愛いなウチの娘は！！そんなんいくらでもやってやるぜ！！」
「わっ、髪くしゃくしゃになっちゃうよ……！」
そう言ってももう遅く、私の髪はボサボサになっていた。……でも、頭撫でてくれるの嬉しい。
「はは、悪い悪い！さ、そろそろ他の連中も起きてくる頃だしちゃちゃっと終わらせるか」
「はい！」
そんなこんなで最後の料理の盛り付けが終わり、テーブルにお皿を並べてるとみんなが起きてきた。
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朱音(プロフ) - 律月さん» コメントありがとうございます！！そう言って頂けてすごく嬉しいです！！更新ゆっくりめですが完結出来るように頑張ります！！ (2023年3月18日 1時) (
レス) id: ebb6df5a34 (このIDを非表示/違反報告)
律月(プロフ) - 夢主が赤髪海賊団やウタと仲良しの小説読みたいと思ってたのでこの作品と出会えて嬉しいです！続きが楽しみです！！更新頑張ってください！！ (2023年3月17日 23時) (レス) id: 206342066a (このIDを非表示/違反報告)
朱音(プロフ) - レミーさん» わぁぁコメントありがとうございます！！そう言って頂けると励みになります！！ (2023年3月17日 22時) (レス) id: ebb6df5a34 (このIDを非表示/違反報告)
レミー - 楽しみです！この作品素敵です！ (2023年3月17日 22時) (レス) @page6 id: 069b817a50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱音 | 作成日時：2023年3月13日 0時
