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少女と番外編1 ページ18

_____ここは、どこだ。




デジャブを感じる台詞が
再び脳裏によぎる。


前と違うのは貧民街ではない所に来た、
ということだけ。

目の前に広がるのは
鋪装された道路に高いビル街。




......この目で見たことはないが、
私が見上げていた地上のような所だった。




綺麗な場所。
汚い物なんて、ましてやゴミなんて
一つもない場所。


____嗚呼、当たり前か。
だって汚い物は捨ててるんだから。

それがどんなものであっても、
ゴミと見なされればそれに価値はない、
ただの"ゴミ"と化すのだから。



ゴミになるのは別にいい。
人間になって仮面を被って幸せを
奪われるくらいならゴミで結構。

けど、張り付けた綺麗さ、美しさを
撒き散らして嗤ってる人間には反吐が出る。


気持ちが悪い。
嫌悪感を覚える笑みだ。





____っと、話が反れてしまった。


そんな事より、此所がどこなのかを
調べなくては。

異能力の存在を知った今、
能力による異空間である可能性も
捨て切れないのだ。

そうなると生きられるのかすら危ういのに。




思考の海に沈んでいた時だった。
ふと見せた相手の気配に驚き、
振り替えると白い男がすぐ近くに立っていた。

白い髪に白い肌、白い服......
唯一色の違う紅い目がより
白を引き立て、また紅が引き立っていた。




「ほう、君は随分と気配に敏感なようだ」



振り替えった私にほんの少しばかり
驚いて男は云う。

私からすれば、気配に敏感な私が
この距離まで気付かなかった事の方が驚きだ。


此方に来てから思考に浸る事が増えて
気配含め、相手への警戒が
薄くなってしまっている。

.....気配を消すのが上手い人間が
やたらと多いのも原因の一つだろうが。



「見た目からして、君は孤児かい?
だったら何故こんなビル街にいる?

.....嗚呼、異能力か?
だとしたらどんな異能力なんだい?」



疑問が止まらないようで、
男は目を輝かせ乍私に質問を浴びせる。

友達の少ない、もしくはいないタイプ、と
頭の何処かで誰かが云う。



『...』


「...」



黙秘を続けていると、
何かブツブツと呟き始める男。



「.....確かに見た目は日本人らしくはないな...となると」



『.....あn』


「Can you speak japanese?
(日本語は話せるかい?)
Are you japanese?
(君は日本人なのかい?)

It doesn't look that way...
(とてもそうは見えないが...)



___Who in the world are you?
(君は、何者なんだい?)」

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作者名:al作者 | 作成日時:2018年12月15日 15時

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