ヒロ ページ22
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由「…え…?
ギリギリまで いさせてくれ?」
「…はい。
勝手なお願いだとは わかっています。
だけど 彼がいない間 ヒロを一人にするわけには…」
由「私がいるから大丈夫よ。
だいたい 新居も仕事先も決まったんでしょ?
もう ここにいる意味ないと思うんだけど。」
「…でも 私 オッパに 頼まれたんです。
『俺のいない間 留守番頼むな』って。」
由「…あのね。
まだ そんな事 言ってるの?
留守番は 私がするから いいの。
契約書…見たわよね。
『違反があったら 速やかに 退去すること。』
…これでも 随分猶予を与えたつもりよ。
それとも 目の当たりにしないと気がすまないのかしら…
…いいわ。
私と一緒に 彼の帰りを待つ?
…きっと 見たくないものを見ることになるわよ。
知ってるわよね。
私と彼が どんなに深い仲だったか…」
「………」
由「…鍵 返してくれる?
彼 さっき 空港に着いたみたいだから
もうじき帰ってくるわ。
…にしても 随分いいとこ 見つかったのね。
あのブランドの
銀座の本店なんて…
よかったじゃない。
あなたを高く評価してくれる所があって。
成功を祈るわ。
お互い 頑張りましょう。」
「……………」
チャリ…
シューズクローゼットの上に
ルームキーを置いて
私は マンションを
後にした。
ガチャリ…
ドアを開けたときだった。
「ワン!ワン!!」
由「えっ…ちょっとっ」
「ヒロ!」
ヒロが吠え
玄関まで 走ってきた。
きちんと しつけられたヒロが
こんなふうに 吠えるなんて初めて聞いた。
小さなヒロが
必死に尻尾を振って
私の出発を 阻止するように
ドアの前に立ちはだかろうとしていた。
「ヒロ…」
思わず しゃがんで
興奮したヒロを抱き抱える。
大好きな モコモコの毛並みを 忘れないよう
何度も 何度も 撫でた。
そして まん丸の目を じっと見つめ
こう 言い残した。
「ヒロ…オッパをお願いね。
…由理香さん…
私が行くまで
ヒロを …止めていてください。」
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じぇな☆(プロフ) - *mio*さん» *mio*しゃん、一気読みありがとうございます♪ ( ´ ▽ ` )ノ「健気」!そうですね(T^T)今読み返してもなんて不器用な子なんだろう、と思います。私はアルファの気持ちよりもジェジュの気持ちに泣かされて書きました(*ﾉД`*)こんな愛されていいなー♪ (2014年8月15日 1時) (
レス) id: 6ab3878e90 (このIDを非表示/違反報告)
*mio*(プロフ) - じぇなさん♪初めまして(^^)ここまで一気に読みましたがアルが健気で涙が止まらず文字が霞みます(T^T)続きも涙なくしては読めないのでしょう(;＿q)でも読まずにはいられません(;o;) (2014年8月13日 12時) (レス) id: afebb53d3a (このIDを非表示/違反報告)
じぇな☆(プロフ) - サラ☆さん» バナナ固くてもスパコーンはできねぇっす(゜∀゜)いや、しちゃダメだ爆凍ったバナナ、めっちゃ硬いよね、あれなら武器になるねﾟ+.ﾟ(*´∀`)bってなんのこっちゃ爆 (2014年3月1日 0時) (レス) id: eb27e2dc68 (このIDを非表示/違反報告)
じぇな☆(プロフ) - alexisさん» 大変大変（爆）！！すっぽんぽん！！え、裸でコメくれたの？ありがとうwwwあたし元気ヾ(*≧∀≦*)ﾉありがとね♪次章もよろしくね☆ (2014年3月1日 0時) (レス) id: eb27e2dc68 (このIDを非表示/違反報告)
じぇな☆(プロフ) - enakaさん» ありがと(*´艸｀*)新章立ち上げました♪この二人には辛い思いさせちゃったから幸せになってもらわないと、ね♪ (2014年3月1日 0時) (レス) id: eb27e2dc68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じぇな☆
| 作者ホームページ：http://profile.ameba.jp/jejena/
作成日時：2014年1月19日 1時
