【HQ】マドンナに狂愛されてる件【稲荷崎】

34話目 ページ36

【主人公 side】


小さい頃から中学に上がるまでの期間は、特に『目つきが悪い』だの

『顔が怖い』だの『怒ってるみたい』だの、よーく言われてきた。

だから、自分の顔は他の人にとって、おそがくて(怖くて)見たくないものだと思ってた。

　

でも、ゆら は『カッコイイ』って言ってくれた。

進学科のクラスメイトの皆も、そう言ってくれた。

『気にしないでいい』って言われたみたいで、嬉しかったなぁ。

　

そいやー、『イケメンを易々と見せたらあかん！』って去年のクラスには言われたなぁ。←

なんのこっちゃ、よくわからんかったけど。←←

　

でも、『普通』って言われたのは初めてで、驚いたけど、とっても嬉しかった。

自分の顔、ちょっとコンプレックスだったけど、『普通』だったのか…。

何か、『皆と変わらない』って言ってもらえた気がしたんだ。

　

んふふ、嬉しい。

そんな彼を『銀島君』って呼んだら、『結』でいいよって言ってくれた。

うん、とっても良い人だ。

　

「じゃぁ、親しみを込めて、トッシー」←

「なんでやねん！？」

「「んっふｗｗｗｗｗｗ」」

　

……また、生なんでやねんを頂いてしまった。

なんでやねん。←

何が駄目だと言うの？←←

　

「え、可愛くない？駄目？？」

「可愛さなんかいらんわ！」

「えぇ……」

　

馬鹿な。←

渾身のあだ名だと思ったのに。←←

あだ名って、仲良くなった証みないな感じしないかなぁ？私だけ？？

でも、本人からNGもらっちゃったしなぁ。

　

てゆーか、宮君は机に突っ伏して笑っとるし、角名君はお腹を抱えてゲラゲラ笑っとる。

なんでやねん。←

あだ名如きで、そんなツボることある？

本当に笑いの沸点、皆 低くない？？

　

別に、笑いを取ろうとなんて、思ってないんですけど！？

　

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