なんとなく。3【神代類】

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司｢それじゃあまた明日な、2人とも。｣

類｢またね。｣

『ばいばーい。』


司くんと別れて類くんと2人になった。
暗黙の了解というように、類くんは私を家まで見送ってくれるようだ。

こんな時、瑞希とかだったら何かしら話しを見つけられるんだろうな。


類｢そのスタンガン、使ってくれたんだね。｣

『ああ、うん。まさか役に立つ日が来るとは思ってなかったけどね。』

類｢でも君に渡しておいて正解だったみたいで良かったよ。｣


そうだ、スタンガン(これ)がなかったら今頃どうなっていたか…。


『…類くん、ありがとうね。』


立ち止まって類くんの顔を真っ直ぐ見る。
すると類くんも合わせて立ち止まってくれた。


類｢さっきの件かい？司くんも言っていたけれど、仲間を助けるのは…｣

『さっきの事だけじゃないよ、前回だって助けてくれたから。…だから改めて何かお礼したいな。』


お礼がしたいと提案すれば類くんは手を顎に当てて考えるポーズをする。


類｢…ふむ、なるほど。それじゃあ次のバイトが休みの日に、放課後に少し時間を貰ってもいいかな？｣

『そんな事でいいの？』

類｢ああ。そんな事でも、僕にとっては大切なことだからね。｣

『そ？』


何があるんだろう。
サプライズとか？でも何かの記念日とかじゃないだろうし…。

気にはなるけどその日になればわかるか。


類｢それじゃあおやすみ。｣

『うん、おやすみ。送ってくれてありがとう。』

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