なんとなく。2【神代類】

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今日は待ちに待った海水浴。

この間瑞希と買った水着や日焼け止めその他諸々持ったし、準備万端だ。

えむちゃんのプライベートビーチにはホテルもあるようで、船の関係で一泊してから帰るらしい。
その為荷物も少し多いが、えむちゃんの御付きの人が迎えに来てくれるみたいだ。


《ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ》

母「A〜、お迎え来たわよ〜！」

『今行く！』


１階から母が呼ぶ声が聞こえ、荷物を持って階段を駆け下りる。


『じゃあ行ってきます。』

母「はい、気を付けてね。」


玄関を開けると、この熱い夏に黒いスーツで身を包みサングラスをしてる人が出迎えた。
御付の人…だろうが真顔で微動だにせず直立してると恐い。

後には真っ黒なリムジンが日光で反射して煌びやかに見える。


御付の人「おはようございます、Aさん。お迎えに上がりました。」

『お、おはようございます…。今日はよろしくお願いします。』


声を聞く感じだと、きぐるみの中の人な気がするがあえて触れないでおこう。

荷物はトランクにしまい、車内に案内され中に入ると、既に私以外みんな乗っていた。

内装は映像でしか見たことの無いような、椅子が向かい合わせになって小さなテーブルもある。
The金持ちという感じで車に乗るのが恐れ多い…。


『お邪魔しま〜す…。』

え「あ！Aちゃんおはよー！！」

『おはよー。えむちゃん朝から元気だね(笑)』

え「うん！だって海だよ！わんだほいだよー！！」

『ふふっ、そっか。』


船乗り場に着くまではトランプやNGワードゲームをした。
途中で合コンかなと思ってしまったのは内緒だ。

最初はこのリムジンに乗るのすら緊張していたが、今はみんなで楽しく遊んでるからか慣れてきていた。

NGワードはえむちゃんと司くんが壊滅的に弱く、2人が嘆いてる時にバック駐車の音が聞こえた。

音が鳴り止むと御付の人がドアを開ける。


付「皆様、船乗り場に着きましたのでお荷物を持ってお降り下さい。」

え「はーい！ありがとう！」


御付の人の言う通りに車をおりて荷物を持ち、比較的小さめな豪華客船に乗る。

船からは30分くらいで離島に着いた。

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