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家のお土産も適当に選び、今は自分へのお土産を見ている。
夏らしい貝殻やイルカのアクセサリーが沢山ある中から、私はクラゲのピアスを手に取った。
小さなクラゲと海らしい色のビーズが付いてるが控えめなデザインで良いと思い選んだ。
他にも何かないかとぬいぐるみのコーナーに行くと、デフォルメされたオオグソクムシのぬいぐるみに目がいった。
もちろんペンギンやイルカなんかも可愛いが、在り来りという感じがしたので買う気にはなれない。
オオグソクムシのぬいぐるみを持ち上げ、手触りを確かめるともふもふして気持ちが良かった。
ついもふり過ぎてると瑞希に声をかけられた。
瑞「Aー、…って何だそれ?いっぱい足ある。」
『これ?オオグソクムシ。可愛いでしょ!』
瑞「まあ可愛いけど…、Aも変わってんなー。もちろんいい意味でだけど。」
『よく言われるよ(笑)』
瑞「それ、欲しかったら類に頼んでみたら?」
『そんな集りみたいな事しないよ!』
瑞「あはは!でもAのためならなんでも貢ぎそ〜!」
そう言って瑞希はお会計のレジに並びに行った。
なんかテンション高かったけど何かあったのかな。
類くんの名前で思い出したけど、司くん達にも何か買っていってあげないと。
これは類くんにも相談した方がいいかな。
そう思って店内を見渡して彼を探すと、流石に今度はすぐ見つかった。
『類くん。』
類「ん?どうしたんだい?」
『司くん達にも何か買った方がいいかなって思ったんだけど、どれがいいか分からなくて…。』
類「ああ、それなら僕が選んでおいたよ。これでいいかな?」
類くんはしっかりみんなの分を選んでいたようだ。
これ、といって指差したのは大きめのクッキーの箱だった。
『うん、それでいいと思うよ。その分は割り勘しよっか。』
類「いやいや、ここは僕が出しておくからAくんは好きなものを買うといいよ。」
(みんなへのお土産なのに何を遠慮してるんだ、この男は。)
『私は買うものこれだけだから、大丈夫だよ。お会計の後にお金渡すから、レシート見せてね。』
類「君も意外と頑固なところがあるんだねぇ…。わかったよ、ちゃんと後で見せるさ。」
デートとかなら、彼氏としての立場もあり割り勘はさせないと言い出す人もいるだろうから、そういう時は払ってもらうつもりだ。
だけど今は違うのでそうさせなかった。
司くん達のお土産も大丈夫そうなので、レジへ向かう。
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のんちゃん - 気持ちよくなる薬……?しゃかしゃかいってる……。( ゚∀ ゚)ハッ!ラムネだ!!((((((絶対違う (2021年3月15日 18時) (レス) id: bc0f9be876 (このIDを非表示/違反報告)
れいる(プロフ) - のんちゃんさん» お仲間さんがいて嬉しいです・・・ (2021年3月15日 6時) (レス) id: 4585a974aa (このIDを非表示/違反報告)
れいる(プロフ) - rinr32さん» そう言っていただけて嬉しいです・・・!更新頑張りますね! (2021年3月15日 6時) (レス) id: 4585a974aa (このIDを非表示/違反報告)
のんちゃん - 類くん……黒いねぇ…((好きだけど…ボソッ (2021年3月10日 6時) (レス) id: bc0f9be876 (このIDを非表示/違反報告)
rinr32(プロフ) - う゛あ゛あ゛ぁ゛!続きが気になるーー!(^q^) (2021年3月8日 19時) (レス) id: 3bcf1f7b97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のあ | 作成日時:2021年1月7日 15時