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類side
BGMとして流れてた音楽が次第に大きくなり、ショーがはじまった。
飼育委員さんが出てきて音楽に合わせ、イルカたちが舞う。
前の方の席というのもあって、迫力がある。
はぐれた時から落ち込んでるように見えたAくんも、今はとても笑顔だ。
やっぱり、ショーというのはどんな人でも笑顔に出来る素晴らしい催しだと改めて実感する。
《バシャーン》
類「Aくん!?」
しみじみと考えているとAくんに大量の水が被った。
彼女の顔を横目で見ていたが、十中八九イルカの水しぶきだろう。
隣にいる僕にはあまりかかっていないというのに…。
夏場だからすぐ乾きそうだが、水浸しの服では風邪をひいてしまいそうなので自分の上着を肩にかけてあげた。
…というのは建前で、Aくんの上の服が白なため水で濡れて透けてしまったからだ。
中にもなにか来てるようだが、女の子として服が透けてるというのはあまり気分が良くないものだと思う。
それに僕が他の
『…?』
類「流石に濡れた服だけだと風邪をひいてしまうがしれないからね。
僕のはあまり濡れなかったから着てていいよ。」
『あ…、ありがとう……。』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
イルカのショーが終わったあとは瑞希たちと合流して昼食をとった。
今は食べ終わり、お土産を見てるところだ。
(家と寧々の家にも何か買っていこうか…。)
1番人気のありそうな、クッキーに魚の絵が描いてあるのにしよう。
絵柄がポップで可愛らしい。
それを2つ手に取りカゴに入れる。
杏「このストラップ可愛い〜!瑞希、私とお揃いにしない?」
瑞「お揃い……。」
杏「うん!あ、それともこっちの方がいいかな?これなら色んな色のストーン付いてるから好きな色選んでさ!…瑞希?」
「お揃い」という言葉に瑞希は反応した。
話しかけても何も答えずにいると白石くんも心配になり、顔を伺うと少し俯いて薄らと目に涙を浮かべていた。
杏「え、嘘。や、やっぱりストラップよりイヤリングの方が良かったかな!?それともネックレス??カチューシャ!?」
瑞「…っううん、ごめん。目にゴミが入っただけだから。
ボク、杏が選んだやつ全部可愛くて好きだから杏に任せるよ。」
近くにいた彼女達の会話を聞き、当人の気持ちを考えると微笑ましくなる。
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のんちゃん - 気持ちよくなる薬……?しゃかしゃかいってる……。( ゚∀ ゚)ハッ!ラムネだ!!((((((絶対違う (2021年3月15日 18時) (レス) id: bc0f9be876 (このIDを非表示/違反報告)
れいる(プロフ) - のんちゃんさん» お仲間さんがいて嬉しいです・・・ (2021年3月15日 6時) (レス) id: 4585a974aa (このIDを非表示/違反報告)
れいる(プロフ) - rinr32さん» そう言っていただけて嬉しいです・・・!更新頑張りますね! (2021年3月15日 6時) (レス) id: 4585a974aa (このIDを非表示/違反報告)
のんちゃん - 類くん……黒いねぇ…((好きだけど…ボソッ (2021年3月10日 6時) (レス) id: bc0f9be876 (このIDを非表示/違反報告)
rinr32(プロフ) - う゛あ゛あ゛ぁ゛!続きが気になるーー!(^q^) (2021年3月8日 19時) (レス) id: 3bcf1f7b97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のあ | 作成日時:2021年1月7日 15時