.*Fragile.*【sho.hirano】

裏側 ページ11

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紫耀から聞いていたドラマは、

あたしが担当する雑誌でも、もちろん大注目。







国宝級イケメンの平野紫耀と山下智久が

人気若手女優、倉橋円香を取り合うんだから

どんな内容でも、視聴率アップは間違いない。







そういうことで、編集長から命じられた仕事は、

ドラマ撮影の裏側を取材してくること。







その担当に選ばれたのは、

あたしと、祐也。





もう祐也との仕事はこりごりなのに、

なぜか祐也と一緒にした仕事は

周りからの評価が高くて........

ここぞという時には必ずペアにされる。









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祐也「この仕事、引き受けても大丈夫だった？」




給湯室でコーヒーを作っていると

後ろから声をかけてきた祐也。





大丈夫じゃないし、

できることなら断りたいけど..........





A「別に...平気だよ、なんで？」




と、クールに答えた。

けれど、

次の祐也の一言にあたしは度肝を抜かれた。






祐也「平野紫耀くん............彼氏なんだろ？」









!?!?!?!?!?!?!?!?









A「な、な、な..........なんで？」





どうしてバレてしまってるのか..........

動揺して、言葉がうまく出てこない。








祐也「愛美の結婚式の日、

酔って寝ちゃってたAを迎えに、

平野くんがやって来たからさ..............」






A「そうだったの！？」







紫耀は祐也を敵対視してるのに.....



酔ったあたしを介抱してくれてたのが

祐也だったなんて..........





何も知らない.................覚えてない。





それであたしは、

目覚めたら紫耀の部屋にいたのか.......





そしてあの朝、

紫耀が不機嫌だったことも......

お酒を禁止されたことにも納得した。









A「それで................何か話した？」




祐也「別に、世間話程度だよ」






祐也はそう言って、自分のデスクへと戻っていく。


あたしは、急いで彼を追いかけると、






A「このことは、誰にも言わないで。

お願いっ！」






と、祐也に詰め寄った。







祐也「いいけど.......そのかわり、

俺のお願い１つ聞いてくれる？」




あたしは渋々

彼のお願いを聞き入れることにした。

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