51 思い出の味 ページ1
兄「十七時に羽田に着けば大丈夫です。」
壁に掛けてあるお店の時計を見ると時間は十五時十分だった。
り「…よし!今すぐ作るから!」
タッタッタッ…
りょうさんは、早足で厨房へと向かった。
チ「皆さん…そちらへ座って下さいな〜。」
…
り(A、お前に教えてもらったスパゲッティを、孫に食ってもらうぞ。心を込めて作るからな…。)
チ「その栓抜きは…Aが帰るときにりょうさんが渡したんですよ。お店の栓抜きぐらいしかあげられるもんが無くてね…。」
〜
り「A!これ持ってけ!」
爺(A)「えっ?良いのか?」
り「お前がいくら爺になっても、また会えた時にそれを見せてくれたら、俺はすぐに分かるから!」
爺(A)「ありがとう!宝物にするよ!」
〜
チ「それを…それを、持って来てくれてありがとう。」泣
り「はい、お待たせ!うちのAスペシャルだよ!」
出来立てホヤホヤのAスペシャル=スパゲッティを持って来た。
A「わぁー、美味しそう!」
「「いただきまーす!!」」パクッ
食べた瞬間、濃厚なトマトケチャップが口全体に広がった。
A「ん〜、美味しい〜♪凄く美味しい〜♪」
兄「美味い♪これは美味い♪」
ア(イ)「っ…お爺ちゃんのスパゲッティと同じ味です!」泣
り/チ「っ…。」ニコッ
私やお兄ちゃんは勿論、アンドレア君も、りょうさんが見事に再現したAスペシャルの味に大満足していた。その様子を静かに見ていたりょうさんとチエちゃんは、すっかり安心していた。
り「Aがスパゲッティを教えてくれたから、俺はスパゲッティ屋をやることにしたんだよ。」
*アンドレア君のお爺ちゃんの友情は、国も時間も越えてこのスパゲッティの中にも生きているんだね。
チ「今日はいらして下さり、本当にありがとうございました!」
り「嬉しかったよ!ありがとう!」
ア(イ)「…お爺ちゃんは、呑気屋で過ごした時間が、本当に幸せだったと言っていました。」
26人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しおり(プロフ) - A☆Kさん» 今まで沢山のコメントをありがとうございました!そう言ってもらえてとても嬉しいです!番外編もお楽しみに☆ (2018年11月24日 20時) (レス) id: 3504932f00 (このIDを非表示/違反報告)
A☆K(プロフ) - しおりさん» 完結おめでとうございます!最後は凄く泣けました!番外編も楽しみにしていますね! (2018年11月24日 20時) (レス) id: b41320905d (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - こころさん» いえいえ!番外編スタートまで暫しお待ち下さいませ! (2018年11月24日 19時) (レス) id: 3504932f00 (このIDを非表示/違反報告)
こころ - ありがとうございます!いっぱい番外編を楽しみにお待ちしています!応援しています!!゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚ (2018年11月24日 19時) (レス) id: 42b180ba7c (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - こころさん» 最後まで読んで下さり本当にありがとうございました!ほぉー、番外編ですか!…折角のリクエストですし、期待に応えられるよう頑張って更新してみますね! (2018年11月24日 19時) (レス) id: 3504932f00 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しおり | 作成日時:2018年11月4日 15時