こどものおもちゃ～LOVE☆DIARY～ (ページ30)

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29話ページ30

♢体育館♢

体育館に着くと最初に目に入ったのは謎の紐のようなものだった。
それは天井からぶら下がっており、近づくとゴム状であることがわかる。
　

「なんだーコレ？」

皆が疑問に思ってることを男子の一人が聞く。

紗南「ママが持ってた＂どなたでも気軽にできるバンジージャンプセット3万￥よ！」

紗南のドヤ顔付き説明に全員がずっこける。

「「(、、気軽にできるか普通？(汗))」」

なんとも言えずにいる周りを気にせず、勝負のルールを説明する。

ルールは簡単(？)
バンジージャンプのゴムを体にセットし、天井から飛び降りる。その際どんな小さい声も拾う超小型高性能マイクで声の大きさを測り、より大きい声を出した方が負けだ。

羽山「アホらしい、、、やってられっかこんなこと」

呆れきった声でそういう羽山に紗南が挑発しだす。
その言葉に男子たちが噛み付いてくる。

「バカヤロー、羽山さんがビビる訳ないだろ！」

「そうだぞ！羽山さん、やって下さいよ！ビビりじゃないことを見せつけてやりましょう！！」

羽山「、、、(汗)」←ビビり

しばらくして今更後には引けず、紗南からマイクを受け取って天井でスタンバイする。

羽山「(くそっ)」

バッ

勢いよく飛び降りる。
急降下の圧が想像以上に強く、呻き声が出た。

ひさえ「＂うっ＂！？＂うっ＂って言ったわ今！」

亜矢「これで紗南ちゃんが声出さなければ勝ちだ！」

貴「頑張って、紗南ちゃん！」

女子から一斉に応援を受ける。
紗南は自信満々で返事をする。

紗南「うん、任せといて！Aちゃんも見ててね！もう勝った！」