#あたしの話 ページ42
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ギュッと目を瞑った。
怖かったから。
その途端、聞こえるのはお兄さんの悲鳴と聞き慣れた関西弁だった。
その声の安心感に目を開くと、すぐ目の前にあったお兄さんの顔はなくて、数歩離れた場所に尻込みをついて、頬を撫でている
代わりに、お兄さんがいた場所、あたしのすぐそばに
月島くんがいた。
驚いて目を見開くと、月島くんの目は今にも凍りつきそうなほど冷酷だった
月島くんはお兄さんに向けていた目をあたしに向けるなり、いつもの優しい目に変わった。
「大丈夫やで、Aちゃん」
その声とともに、寒い冬の風があたしの頬を撫でた。
冷たくて、
風が触れたところが痛い
「…ッんだよ、殴ることないだろ！」
怒鳴り声と共に立ち上がったお兄さんは、殴られたのであろう頬をひと撫でしたあと、その手を拳に変えて月島くんに向かってきた
それをあたしを抱きかかえ、するりとかわす月島くん
明らかにあたしを庇うような、守るような感じだった
「…あのさぁ、この子怖がってんの、わかんないん？
………とっとと消えて欲しいなぁ」
そう言い放った月島くんの目は、さっきよりも冷酷さが増した目で
あたしに向けて言っているわけじゃない、ってわかっていても、怖くなってしまった。
「……、くそッ」
その目に怖気付いた様子のお兄さんは、キッと月島くんを睨んだ後、そそくさとあたしたちに背を向けて走っていった。
「…大丈夫？Aちゃん」
抱きかかえられたまま、月島くんに声をかけられて肩をビクつかせてしまった
恐る恐る彼の目を見ると、優しい目であたしを見ていた
優しくて、優しくて
怖かった、という気持ちが溶かされていって涙に変わった
そんなあたしを、月島くんは
優しさと怒りの目で見た
「…悪いけど
これはAちゃんも悪いからね」
『…え？』
「だって、知らない人にホイホイ付いていかない、って小学校で学ばなかった？
どんな理由付けられたかは知らんけど、もし俺が来なくて、襲われてたらどうすんの」
今まで見たことのないような真剣な顔で、月島くんはあたしを怒った
『…でも、あたしなんか襲っても何にもならないよ』
ぽろっと出た思った言葉が、月島くんを怒らせてしまうとは思ってもなかった
「…ある
現にこうなったわけやし
それに…」
「こんなにあんたに思い焦がれてる人がいるってのに、自覚しろや
あんたは十分可愛いし、十分魅力的や！
狙われる身なんや、って自覚してや…！」
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なおみ(プロフ) - 栗山さん» はい！新作o(｡>∀<｡)o 飛んでいきます〜(´∀｀*) (2018年4月4日 1時) (
レス) id: 73e619451a (このIDを非表示/違反報告)
栗山(プロフ) - なおみさん» なおみさんお久しぶりです！！はい…完結しました…！！ご愛読ありがとうございました！実は今新作出してて…うしさせも出てるのでぜひ作品欄から飛んでください…！！！！← (2018年4月4日 1時) (レス) id: 0cac728535 (このIDを非表示/違反報告)
なおみ(プロフ) - 完結してたこと気が付かなかった…。完結おめでとうございます！（もっと見たかった〜けど。） (2018年4月4日 0時) (レス) id: 73e619451a (このIDを非表示/違反報告)
なおみ(プロフ) - 栗山さん» よろしくお願いします((○'ω'○)) (2018年3月3日 10時) (レス) id: 73e619451a (このIDを非表示/違反報告)
栗山(プロフ) - なおみさん» なおみさん…！！じゃんがじゃんがです笑ありがとうございます…！！今後ともよろしくお願いします|・∀・*)ﾉ (2018年3月3日 10時) (レス) id: 0cac728535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗山 | 作成日時：2017年10月25日 20時
