【歌い手】俺たち、君の運命の相手です。【浦島坂田船】

#あたしの話 ページ30

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『ったぁ〜』



意識はあったけれど、そらる兄さん直伝の寝たふりでその場をやり過ごした後、目を開けたのは暗い場所だった



…きな臭い、気がする



まさか火をつけたりはしないはず。
だけれど普通に臭い。


一応手足を縛られている為、うまく身動きが取れない

変なことやらかしてくれたなぁ、と呆れる半分
よくこんな冷静でいられる自分に驚いた



普通はここでパニックになって泣きじゃくるようなところでしょ？

まぁ、あたしにとっては普通じゃないのだけれど




しっかし柔い結び方してるなぁ、これ縛る気あるの？ってくらいに柔い

ほいっとを捻らせればすぐに自由になった



さて、ここからが問題です


助けを呼ぶか？


馬鹿馬鹿しいね



選択肢は元から一つ


『自分一人で脱出しますかねっと』




丁度目が慣れて来て、だいぶ周りが見えるようになった


…倉庫、かな

やけに古びた野球ボールやらネットやら…

…なんか、見覚えがある




ここ、前通ってた高校だ




確か、さっきあたしに喋りかけたストーカーさん、見たことある

ここの卒業生だったかな




まっさか、こんなところに閉じ込めるなんてねぇ



『逃げ場がわかってる場所に放置とか…頭悪すぎでしょ』


ここの卒業生、ってことは


この状況が2度目だってこともわかってたはず




…まさかだけど、それを知っててここに閉じ込めた？


そこまで大事にしないためか。



まぁ、人を閉じ込めて罪悪感がないなんてまずあり得ないからね

自分の罪悪感を軽減させるために、ここに閉じ込めたのか。



…いやぁまぁ、どっちにしろ閉じ込めたのは事実だし




ここから出たらただじゃぁおけないなぁ〜






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更新遅くなり申し訳ありません…！！
少しずつ更新が難しくなりつつある受験生生活…無理…

コメント読ませていただいてます、落ち着いたら必ず返させて頂きます…！！ありがとうございます(*´∀｀)

訂正指摘コメントもあり、修正させて頂きました！ありがたいです(｀・ω・´)

今後ともよろしくお願いいたします(*´∀｀)

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