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#45 誰 ページ45

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ドアを開けると、焦った様子の校長

怒りを爆発させる愛生

愛生を抑える生徒会長

興味なさげに窓の外を見る茶髪の男



「いやどんな状況なんこれ」


思わずこぼしてしまった優の言葉は、4人の視線を引きつけるには充分だった


「…誰?その子」


金髪の男子生徒…らしき人があたしをみる
とても大きく、まっすぐで吸い込まれそうな目で

「今かなり大事な話ししてんやけど。急ぎの用?」


ツカツカと靴音を鳴らしながら近寄られる

そらるに似たような声色ではあるけれど、暖かさが違う

少し、冷たい


「こいつ、こいつ!!

愛生を屋上から突き落とそうとしたのっ!」


あたしの顔を見るなり、愛生は目の色を変えて校長の胸ぐらを掴む


はぁ?、とキレる寸前の優。


一歩踏み出した優を止めて、アイコンタクトを送る


大丈夫、って


「…へぇ、この子が?」


目の前まで歩いてきた金髪は、あたしの顎をグイッと上げた


いわゆる顎クイ


まさかこんなところでされるなんて、と呆気にとられたあたしは動くことはせず

そらるとまふが離してくれなければきっと金髪の顔が一気に近づいていたところ


そらるに頭を叩かれた

「…無防備」

なぜか金髪の男にまで呆れられた

こんなに男の人と関わることがないから、無防備だなんて怒られても仕方ないじゃないか


「にしてもさぁ、この子がやるとは思えないんやけど」


…イマイチ現状理解していないが、これは庇われてる、ということでいいのだろうか


「なっ、なんでよ光くん!なんでAなんか庇うのよ!」

「別にええやろ、俺の勝手」


プンプン、どころではなく噴火しそうなほど怒っている愛生を横目で睨み、フイッと顔をそらした


「っもう!Aは退学よ!!いいでしょ?!校長せんせぇ!」


泣きながら校長に縋る愛生は、なんて無様なんだ、としか言いようがなかった

「で、でも…」


校長はあたしと愛生を交互に見つめ、汗をダラダラ流す

「愛生がこの学校を動かして上げてるのよ?!

愛生の言う通りにしなさいよ!!」


とうとう校長へと殴る体制に入った愛生。

どうしようもないな、と目を瞑るあたし

後ろからは止めようとする4人の声

生徒会長の悲痛な止めの言葉



「…あんなぁ、お前ってそんな偉いん?」


愛生が校長の頬を叩く寸前

金髪が口を開けた




.

金髪美青年といーーえーーばーーー?←
まふくんのしゅごいお知らせ聞きました?
自分は隣のクラスのマスク女子に明日飛んでいきます。

泣きますよ??→←#44 行こう



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一応歌い手の、みにまーむ(プロフ) - 栗山さん» すみません。自分勝手で… (2018年3月30日 23時) (レス) id: 69f1870dfa (このIDを非表示/違反報告)
栗山(プロフ) - 一応歌い手の、みにまーむさん» 大丈夫です!また通知いただければ飛んでいきます! (2018年3月30日 23時) (レス) id: 0cac728535 (このIDを非表示/違反報告)
一応歌い手の、みにまーむ(プロフ) - 栗山さん» 時間がある時でもいいですか? (2018年3月30日 22時) (レス) id: 69f1870dfa (このIDを非表示/違反報告)
栗山(プロフ) - 一応歌い手の、みにまーむさん» コメントありがとうございます。もしよければ詳しいお話聞かせていただけないでしょうか…?掲示板を作っていただけると幸いです!Twitterでも可能です! (2018年3月30日 22時) (レス) id: 0cac728535 (このIDを非表示/違反報告)
一応歌い手の、みにまーむ(プロフ) - 歌い手さんを使わずに、同じような設定で作品を書いてもいいですか? (2018年3月30日 10時) (レス) id: 69f1870dfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:栗山 | 作成日時:2017年9月2日 13時

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