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Aside
夢を見た。
今でも忘れられない、大切な人との日々。
あたしが掻き消してしまった、大切な大切なもの。
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『君の声、大好きだから』
『声、だけなの?』
『…き、君が、大好きだから…ッ!』
________.....
そう言って照れ臭そうに笑ってくれた君。
そして、あたしが一番欲しかった言葉をくれた君。
『君の声ってさ、忘れられないほど綺麗だよね!』
あの頃、死を目の前にしていたあたしにとって、“忘れられない”という言葉は
あたしの心を一瞬で溶かすような、そんな感じがした。
うん。よく覚えてる。君との思い出は全部残ってる。
『...Hello,Japan』
帰ってきたよ、ユズくん。
これで、やっと
『ーーーー♪』
君の歌を歌うことができる
歌えるって、なんて素晴らしいことなんだろう。
今すぐ歌いたい
大声で歌いたい
君に届くような大きな声で、君の作った大好きな歌を歌いたい
気持ちの高ぶりを抑えながら、恩人に電話をかける。
しかし、あの人はご多忙人。
なかなか電話に出ない
仕方ない、直接向かうか
そう結論を出し、向きを変える
『あたしも大好きよ、ユズくん』
マスクをつけ、誰にも見えずに聞こえずに
そう呟いた。
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栗山(プロフ) - 瑞希。さん» 瑞希ーだーー!! (2017年4月21日 18時) (レス) id: 5a57ec5ebf (このIDを非表示/違反報告)
瑞希。(プロフ) - 川合っす。笑笑。 (2017年4月19日 23時) (レス) id: 12fbe3d2f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:栗山 | 作成日時:2017年4月19日 20時