# 01 ページ1
.
ユズside
夢を見た。
6年前、アリスと出会う前
同じ病院にいた女の子。
今となっては名前も顔も思い出せない
『ユズくん、あたし、ユズくんの声になる!
ユズくんが大好きだから!』
あの日のあの言葉
そして
忘れられないほどに綺麗で、大好きなあの歌声。
あの子とは隣の棟の病室にいて、お昼ご飯を食べ終わるといつも棟の間にある広場で歌ってた。
僕が曲を作って、あの子に歌ってもらう。
それが、僕のなによりも大切な日課だった。
あの子が大好きだったから。
毎日毎日、深桜にちゃんと噛んで食べなよ、って怒られる程早く済ませてた。
あの日だって、いつもと同じ、早く行ったのに。
あの子は来なかった。
次の日も、その次の日も、あの子は来なかった。
『…、…?ユ…、ユズ?』
呼ばれる声に目を開けると、すぐそばにアリスの顔があった。
『ッ、あ、アリス!!近い!!』
すぐに顔が熱くなり、アリスと距離をとる。
すると、アリスは不思議そうに僕の顔を見た。
『…なに?なんかついてる?』
いや、ついてるというか…とアリスは口籠もった。
そして徐々に近づいてきて、目元に手を置かれる
『なんで泣いてるの?ユズ』
…
『……え?』
.
夢主ちゃんの「ユズ」呼びを「ユズくん」呼びに揃えました。
最初はそのネタを考えてたんですが、混乱させてしまう可能性があるためです(´・∀・`)
ご了承ください。
193人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
栗山(プロフ) - 瑞希。さん» 瑞希ーだーー!! (2017年4月21日 18時) (レス) id: 5a57ec5ebf (このIDを非表示/違反報告)
瑞希。(プロフ) - 川合っす。笑笑。 (2017年4月19日 23時) (レス) id: 12fbe3d2f8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:栗山 | 作成日時:2017年4月19日 20時