悪魔の孫と地獄の姫君【魔入りました！入間くん】 (ページ5)

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欲が五つページ5

ユウキ視点

俺たちの部屋を案内されてから自分の部屋で入学式の準備をしていると扉からノックの音が聞こえた。

「入っていいぞ。」

入間「う、うん。」

入ってきたのは入間だった。

入間「えっと、これからよろしくね。勇希くん。僕は鈴木入間。」

「入間。俺のことは呼び捨てで構わない。従兄弟同士だからな。」

入間「へっ？そっか、分かったよ。」

「で、挨拶だけなのか？」

入間「その、なんで君も孫になったの？」

孫になろうとした理由を聞いてきた。

「悪魔に食べられたくなかった、と言う理由ではないぞ。ただ単に親戚たちから解放されたいからだ。」

入間「解放・・・？」

「俺は幼い頃からずっと親戚たちに扱き使われた。母親もいない俺の遺産ばかりを狙った欲深い連中だ。俺のことを人間として見なかった。」

入間「そんな・・・酷いね。」

「別に。そんな奴らのお陰で自立心や一人で生きる為のものは全て身体に刻み込んだ。ずっと一人で生きてきた。」

入間「・・・。」

「人を人間として見ない欲深い連中から離れられてスッキリしたよ。」

淡々と話す俺の姿を見た入間は何故か心配そうな顔をしていた。