悪魔の孫と地獄の姫君【魔入りました！入間くん】

欲が一つ ページ1

ユウキ視点


思えば、この１６年近く・・・最悪な人生だった。



俺の実の母親は事故で他界してしまい母親の親戚たちにたらい回しに引き取られていた。



親戚たちは俺を疎んでいた。



人間扱いをされていなかった。



けど、そのお陰で一人で生きていく為の知恵や技術、思考力などを身につけられるようになった。



親戚たちと縁を切り学生でも働ける場所で働きながら学校に通っていた。



しかし、親戚の奴らは俺に一生遊んで暮らせる遺産がある事を知ると俺の周りを嗅ぎ回るようになる。



この遺産は母と母の両親がこの先の未来の子供たちの為に汗水流して貯めたものだ。



絶対に渡さない。



ある日



気の狂った親戚一同は俺を拉致し謎の儀式を始めた。



その儀式は・・・悪魔を召喚するらしい。



召喚された悪魔に親戚一同のリーダーは・・・



「悪魔様！この愚か者を生贄として授けます！どうか我々に巨万の富を！我らを悪魔の餌にされないように契約を！」



と言うと謎の穴に俺を放り投げた。



最後に見たのは欲深い愚かな親戚たちの狂った顔。



これが俺の最期・・・と思っていたが。



隣にはロープで縛られた少年と目の前には頭が剥げた角の生えたジジイ。



どうなってんだ？

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