cosmos【大ガマ】 (ページ26)

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揺れページ26

一通り、行為が終わった頃に

揺れを感じる

しばらくすると

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁと、何かが燃える音が聞こえる

えんらえんら「ケホッ、何これ煙？」

阿形「やべぇ、火事だあ！」

妖怪は、勢いよく窓から飛び降りたが

その下が、火の海で

阿形「ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ！」

妖怪の叫び声が聞こえた

すると、ｶﾞｼｬﾝ！

と、音を立てて私の両脚に瓦礫が伸し掛る

A「えんらえんら、ご主人様の
最期のお願い聞ける？」

えんらえんらは、まだ私の脚に瓦礫が乗っていることに、気づいていないみたい。当たり前だよ

私が叫び声を上げていないんだから

えんらえんら「なぁに？A・・・ちゃ、ん？」

えんらえんらは、振り返って私の方を見ると

目を見開いていた

A「いいから、聞いて
うんがい鏡とさとりちゃんを連れて逃げて！」

えんらえんら「けれど、Aちゃんが」

A「いいから！私なんて、いいから！」

えんらえんら「けど」

A「主人の務めは部下を守ることなの？いい？」

えんらえんら「いやっ！」

A「お願いだから、行ってよ。
私はもう汚れた身体で生きたくない。
もう、そこまで火の手は回ってきてるから
早く行って」

えんらえんら「分かったわ、Aちゃんさよなら」

A「うん、えんらえんらさよなら」

言葉を交わした次の瞬間、私とえんらえんらの
間に瓦礫が落ちた。

これで良かったんだよね