祈り123 ページ26
「着きましたよ。」
そこからは、どうやって息をしてたか分からない。動悸に冷や汗、金縛りにあったように指すらも動かせなかった。
どれくらい移動したのだろうか…
いつの間にか、目的の場所に到着したようだ。鈍器で殴られたような重い体を引きずってタクシーをおりた。
『ありがとうございました。』
「またどうぞ。」
音を立て、タクシーは走り去る。
ーーまた、速報が入りました。
先程死刑判決が下された、アイザック・フォスターが脱獄をはかったようです。警備に不備はなかったとの事ですが…
降ろされたのは道の真ん中で、見渡すと道路が途切れた先に開けた場所があった。
『あっちかな…？』
青々とした綺麗な草原の丘。
ビルでは感じる事が出来なかった爽やかな風が吹き抜ける。
見下ろすと街並みが見え、景色はとても良かった。
もう一度メモ用紙を取り出す。といっても、ここが本当にこの場所なのかも分からない。私以外誰も居なければ、タクシーの運転手だってここにはもう居ない。
グレイさんは、ここで私に何を…？
景色はいいが、展望台では無いため…腰掛ける場所もなく、私は同じ場所を行ったり来たりしていた。
『！』
端に生えている木の根元に何かある。私が近付くと、それは小さな…でも立派なお墓だった。
『あ…あぁ…お母さん。』
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みょん(プロフ) - すっごい良かったです!!面白かったです！ザックの絵がとても上手いです羨ましいです。本当に読んでいる間楽しかったです。楽しい時間をありがとうございました！ (2023年2月25日 18時) (
レス) id: 1ba8aac85f (このIDを非表示/違反報告)
天邪鬼 - 最後泣けました！次に繋がるように話が書いてあって凄いと思いました! (2023年1月3日 23時) (レス) @page29 id: 04e101ca0d (このIDを非表示/違反報告)
シャノ - とても楽しませていただきました。ありがとうございます！絵がめちゃくちゃ上手いですね...！ (2022年11月7日 21時) (レス) @page29 id: 14aea54ff7 (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - 絵うまっ (2022年8月1日 19時) (レス) @page29 id: 52346b4a47 (このIDを非表示/違反報告)
チエ - 面白かったし最後泣きました。夢主ちゃんとザックが付き合ってよかったです。付き合ったその後をぜひ番外編としてだしてほしいです。 (2022年3月8日 13時) (レス) @page29 id: d855d99d2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱璃 | 作成日時：2021年10月13日 15時
