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「ていうか、侑、良き友達って」
まりちゃんが泣き止んだ頃、目頭の涙を拭いながら彼女はそう話し始める。
宮侑がしー、と意味ありげに口の前で人差し指を立てる。
「え、何私と宮くんって仲悪かったん？」
「え、あ、うんう」
ぎこちなさのある返答。
けれど私はそれ以上の追求をやめる。
「てか田辺せんせ、ホームルームできへんで」
時計を見上げて誰かがそう言った。
もう１限が始まる時間。
「ほんまや！ お前ら席つけ！
ホームルームは、俺の授業んときするわ！」
そう言って田辺先生は走って教室を出ていった。
私は案内されて席に座る。
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作者名：栗原 | 作成日時：2018年10月7日 19時
