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目が覚めると身体中ひんやりと冷たい汗が伝っていて、
ベットのシーツにシミができていた。
頭の中は言葉じゃ表せないくらい多くの出来事が行われていて、
宮侑の苦しそうな顔が何度も表れた。
「飛鳥？
どうしたん？」
リビングに行くなりお母さんが私に駆け寄ってくる。
頬を両手で押さえて心配そうに私の顔を覗き込んだ。
どうやら、私の顔は今普通じゃないらしい。
「どうも、しないで？」
「嘘、あんた顔真っ青やん
今日は学校休みな」
そう言われて私は部屋に戻される。
階段の下の廊下に横たわる私が見えた。
階段の上では苦しそうな宮侑の顔。
頭をぐっと抑える。
思い出したような気がした。
こんなにふわっとスマートに思い出せるものなら
どうしてもっと早く思い出せなかったんだと思う。
そして、どうして、宮侑の顔なのだろうか。
私を落としたのは宮治で、それは私のせいで。
考えれば考えらほど分からなくなっていく。
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作者名：栗原 | 作成日時：2018年10月7日 19時
