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目を覚ますと、目の下を腫らした女性と、
それを心配そうに見守っている男性が視界に映る。

女性は「飛鳥」そう言って私を強く抱いた。
呆然と彼女の顔に目を向ける。

ここは病室だった。
白っぽい無機質な部屋。

体にはたくさんのコードのようなものが繋がれていて。
私は内心凄く動揺していた。


「目を覚ましたんですか」


それから数分。
そこに飛び込んでくるように白衣をきた白髪混じりの男性が入ってくる。

私の怯えるような顔を見て、
女性への視線を奪うように私の視界に入ってきた。


「君、名前は分かるかい?」


私は答えることができなかった。


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作者名:栗原 | 作成日時:2018年10月7日 19時

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