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「おはよー」
先生が大声で挨拶しながら入る。それに続いて私も入った。
「え、飛鳥?」
「事故ったんやないの?」
「久しぶりやん」
先生の静止なんて聞くもんかと席を立ち上がり私の周りに駆け寄ってくる。
めちゃくちゃ怖かった。
色んなところから声が飛んできて、
私はあ、あ、と答えるタイミングを逃して、立ち尽くすばかり。
「ちょい、お前ら一旦ストォーップ
飛鳥困っとんでー」
教室の後ろの方から聞こえてきた声。
全員が口を閉じる。
私を囲む人の間から、私はその声の主を探した。
金髪の大きな人。
真っ先に思い浮かんだのはキツネやった。
その人はむくりと立ち上がってゆっくりとこちらに近づいてくる。
「宮侑、お前の良き友達やで」
腰を曲げて私に目線を合わせてにこにことその人は言った。
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作者名:栗原 | 作成日時:2018年10月7日 19時