7話 ページ7
それから数日が経った。
今日はSixTONESが歌番組に出て、松村さんに会うから、そのあとご飯に行く約束をしている。
話があるって言ってたけど、なんの話なんだろう。
ん？外がざわざわしてる。
松「なんかざわざわしてる？」
「ちょっと見てくるね。」
トラブルかな？
京「俺も行くよ。ちょうどお水ほしいし。」
騒ぎが起きてるのはあっちの方？
「京本さん、危ない感じだったらすぐ逃げてね。」
京「うん。でも、なんかそんな感じはしなくない？」
あ、人だかり。
人が倒れてる？
え、チーフマネ？
「京本さん、楽屋戻って。、どういう状況ですか？」
「そこにあった鉄の棒が倒れて当たったんです。」
「救急車呼んでください。ちょっと失礼します。、わかりますか？聞こえてたら手握ってください。」
意識無し。
鉄の棒が当たったのは肩か。
二次災害が起きる可能性は無さそう。
「誰か動かしました？」
倒れ方がおかしい。
こっちに当たったはずなのに、この倒れ方は不自然。
「あ、すみません。私です。仰向けにしました。そこの段差に胸が当たって苦しそうだなと思って。」
それだ。
倒れる時に胸部を打ったんだ。
脈がふれない。
「AED持ってきてください。」
「はい！」
救急車が来るまでには心拍再開してくれるといいけど。
胸骨圧迫って大変だけど、今は私がやるしかない。
ー松村sideー
京「大変大変。」
Aさんと一緒に楽しそうに部屋を出ていった京本が、顔色を変えて戻ってきた。
高「どうしたの？Aさんは？」
京「ち、チーフマネが倒れてて。」
え？
田「どういうこと？倒れた？事故？病気？」
京「多分、事故。それで今Aちゃんが治療してくれてる。」
治療？
高「ちょっと。北斗、どこ行くの？」
松「Aさんのところ。何か俺らにもできることあるかもしれない。」
手伝いたい。
京「だめ。」
え？
京「俺らが行ったら、混乱になって、邪魔になると思う。それに、Aちゃんに楽屋にいてって言われたから。、、チーフマネのこと、心配だけど。Aちゃんのこと信じてここで待とう。」
確かに。サブマネは今日休みで、この現場にいるマネージャーはAちゃんとチーフマネだけ。
ここでできることといえば、事務所に電話することだ。
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作者名：かなこ | 作成日時：2022年11月28日 16時
