43話 ページ43
「うん。ていうかなんで急にそんなに話が進んだの？」
颯「東雲さんの提案。、元々、Aと結婚したら東雲さんの会社と業務提携する形で東雲さんが今後はうちの会社の社長も兼任する感じで決まってたらしいんだけど、東雲さんが断ったっぽい。」
そんないい話をなんで、？
颯「Aと会ってみて、考えが変わったんだって。、会社の話抜きでちゃんと向き合いたいって。」
いい人すぎる、。
「そんなふうになってたなんて知らなかった。私、大事にしてもらってるんだね。」
颯「うん。親父たちも東雲さんになら安心して任せられるって言ってた。でも。だからこそ、ちゃんと好きになりなよ。それで好きになれなかったら友達になりな。、中途半端な気持ちで接するのは失礼だと思うから。」
そうだよね。
「うん。わかった。」
ー松村sideー
Aちゃんに俺のことを選択肢に入れて欲しいと言ってから、2ヶ月が経った。
特別アピールをしてきたわけじゃないけど、もうわかってしまった。
俺にチャンスはないんだって。
俺に向ける笑顔と、樹とかジェシーに向ける笑顔は同じだけど、
Aちゃんが京本に対して向ける笑顔は違う。
Aちゃんも、多分京本も気が付いてないけど、あの二人は両思いだ。
大事なメンバーと大事なマネージャーが幸せになること。
悔しいけど、こんなに嬉しいことはないし、。
本当に悔しいけど、応援することにした。
敵は俺以外にもいるみたいだし、京本には頑張ってほしい。あの二人が結ばれたら心から祝福できるから。
っていう感じのことを俺は京本以外のメンバーにその頃報告していた。
田「そっか。北斗が決めたことなら、それでいいと思う。、かっこいいじゃん。」
ジ「うん。北斗、やるじゃん。次の恋はいい恋になるといいね。」
高「俺は、Aちゃんと北斗お似合いだと思ってたからちょっと意外だけど、北斗の決断なら応援する。」
森「うん。俺も。」
やっぱりみんな優しい。いい人たちばかりだ。
森「まあ、でも。これで大我が気を抜けるわけではないし。」
田「東雲さんだっけ？手強そうだもんな。大我頑張ってほしい。」
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作者名：かなこ | 作成日時：2022年11月28日 16時
