1話 ページ1
ーあなたsideー
次の日。つまり、京本さんのお誕生日の日は、京本さんのバラエティ撮影に同行していた。
これは絶好のチャンス。
「京本さん、これ。お誕生日プレゼント。、お誕生日おめでとう。」
京「え、覚えててくれたの？嬉しい。ありがとう。、開けて良い？？
「うん。」
喜んでくれると良いんだけど。
京「チョコレート？」
「うん。お気に入りのショコラティエさんのお店の物なの。」
京「ありがとう。大事に食べる。」
喜んでくれたみたいで良かった。
京「ね、2ヶ月後にもチョコくれる？」
2ヶ月後？何かあったっけ？
チョコの補充用？
2月か。サロンデュショコラの直後くらい？
ん？もしかして。
バレンタイン？
京「気づいた？、っふふ。選択肢に入れてくれるんでしょ？」
「、あ。うん。、そうだ。お母様によろしくお伝えください。口紅買っていただいて。」
京「、は？え、どういうこと？口紅？」
あれ、聞いてないんだ。
「昨日デパートで偶然お会いしてね。」
京「そうなの？俺も買い物ついて行けば良かった。、だから機嫌よかったんだ。なんでプレゼント？」
「誕生日プレゼント。本当に京本さんのお母さんって優しいね。」
あれ。フリーズしてる。
京「え、ごめん。誕生日？え、いつ？」
「明後日。5日が誕生日なの。」
京「、ごめん。え、言ってたっけ？」
いや。
「言ったことないと思う。」
京「まじか。いや、うん。知れてよかった。あれ、5日って俺につくのAちゃんだっけ？」
「あ、ごめん。5日はお休みいただいてて。」
京「そうなんだ。家族でお祝い？」
その方が本当は良かったんだけど。
「前に話したお見合い相手と会うの。まあちょっとした食事会というか。」
ん？めちゃめちゃ怖い顔してる。
「ちょっと、その顔でテレビに映らないでね。だめだよ。」
京「、ずるい。」
え？
京「その人。ずるい。俺だって当日に一緒に過ごしたかったのに。」
「別にお祝いの席ではないよ。」
京「そうかもしれないけど。、ね、何時まで？」
えっと、確か夕食だけだから。
「20時には終わると思うけど。」
京「じゃあ、仕事おわりにAちゃんの家、行くから。」
え？
「だめだよ。撮られたらどうすんの？」
そんなリスキーなこと、マネージャーとして認めるわけには。
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作者名：かなこ | 作成日時：2022年11月28日 16時
