45話 ページ45
ー京本sideー
やっちゃった、。困らせちゃった。
こんな困った顔させるつもりはなかったのに。
そうだよな。急にこんなこと言われたら戸惑うに決まってるのに。
冷静に話してるつもりだし、冷静な顔してるつもりだけど、めちゃめちゃ鼓動が早い。
嫌われたらどうしよう。
「ちゃんとした理由がなく断るのは失礼になると思うし、ちゃんと考える。だけど、答えを決めるまでお互い今まで通り接するってことで良い?」
やっぱりAちゃんはすごい。
優しくて強い。
京「ありがと。」
ー数日後ー
ーあなたsideー
今日もダンス練習があるから、みんなが練習している間事務所で事務仕事をしている。
京本さんからああいう風に言われて、少しだけ気まずいから、事務仕事で気を紛らわせられるのは助かる。
Prrrprrr
ん?チーフマネから?
「はい。東堂です。」
「レッスン室に今すぐ来てください。北斗の調子が悪そうで。」
松村さん?
最近ドラマで忙しそうだったもんね。
「はい。すぐ行きます。」
ーーーーーー
@レッスン室
「失礼します。」
確かに、顔色悪いな。
「松村さん、大丈夫?」
松「別に。こんなの大したことないから。」
今ちょっと声掠れた?
手が少し熱いけど、これはレッスンしてたからだろうし、これは微熱の範囲か。
明日歌番組あったよね。
喉は。
あ、これ。
「扁桃腺だ。」
松「え?」
「今日、仕事これだけだよね?すぐ帰ろう。」
これはまずい。疲れからくる扁桃腺の腫れ。
ひどければ高熱が出る。
松「ほんとに大丈夫だから。」
「今休めばまだ間に合う。、でも今無理したら明日高熱出るよ。」
田「北斗、帰りなよ。動画撮っておくから。」
えっと、この程度だと。
色々持って行った方がいいものあるな。
「うん。とりあえず他のマネージャーに送ってもらって。私は、準備したら行くから。」
松「え?行くって?」
「往診。明日熱出ないように、ちゃんと経過観察するから。じゃあ、また後で。後お願いします。」
一旦この場はチーフマネに任せて色々準備に行かないと。
ー松村sideー
「じゃ、後で東堂さんが来るから。」
松「来ないように言ってくれない?」
迷惑かけたくないし。
「絶対行くって言ってたから諦めな。じゃあ、また明日。おつかれ。」
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作者名:かなこ | 作成日時:2022年11月12日 11時