20話 ページ20
二「ま、とにかく。SixTONESもこっちの部屋おいでよ。先輩が特別に奢ってあげる。Aはどうする？帰る？」
ニノさんはやっぱりすごい。
私が帰りたいって言い出せないのを知ってるから、帰りやすいようにこういう聞き方をしてくれる。
「帰ろうかな。5000円で足りる？」
二「払わせるわけないでしょ。ほれ帰れ帰れ。」
「じゃあ、ごちそうさまでした。美味しかった。」
二「うん。じゃあまた。」
ー京本sideー
二「Aのこと詮索すんの辞めてくんない？」
二宮くんがそう言い始めたのは6人で飲み始めてからしばらく経った後だった。
田「詮索したいというか知りたいんです。Aちゃんのこと。二宮くんはどうやって仲良くなったんですか？」
二「知りたい。か。まあ、気になるよな。、俺はどうやって仲良くなったんだっけ。忘れちゃった。」
二宮くんは、人の懐に入るの上手だもんな。
普通に仲良くなったのかも。
二「あいつにも色々あんだよ。そっちで大変な思いするんだったらこっちのマネにするから、Aについてもらいたいなら、あんまり嫌な思いさせんなよ。」
二宮くんが事務所に言ったら間違いなくAさんは二宮くんのマネになっちゃう気がする。
京「はい。」
それから数日後。
事件は起きた。
SixTONESのYouTubeの撮影に北斗が少し遅れるという連絡があった。
すぐ来るからってマネージャーとかスタッフは言うけど、なんだかバタバタしてて不穏な空気。
森「なんかあったのかな？週刊誌とか？」
田「北斗が？いやそんな感じしないけど。」
あ、来た。
松「お待たせ。」
なんか顔色が悪い。
田「何かあった？」
松「落ち着いて聞いてほしいんだけど。Aさんが怪我して病院に運ばれた。」
、、え？
京「どういうこと？、え、大丈夫なの？容態は？」
田「きょも、落ち着いて。」
松「この前、話に上がってた舞香さんが階段からAさんのこと突き落として。、骨とか折れたわけじゃないんだけど、頭打っちゃって。、命に別状はないけど、まだ意識は戻ってないみたい。、俺のせいだ。俺のこと庇って。」
庇った？
松「、やめてほしいって言いに行ったんだよ。Aさんに嫌がらせするのを。そしたら、逆ギレされて階段から落とされそうになったのを、Aさんが庇って。」
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作者名：かなこ | 作成日時：2022年11月12日 11時
