12話 ページ12
ーあなたsideー
「東堂さん。」
あ、チーフ。
「お疲れ様です。」
SixTONESが揃う現場は、マネージャーも複数人揃うから、やっぱり心強い。
「東堂さんはサポートではなくて、自分の準備に回ってもらって大丈夫ですよ。頑張ってくださいね。」
「あ、はい。ありがとうございます。」
昨日の録音聞いてこよう。
今日だけは、サポートメンバーとして頑張らないと。
ーーーーーーーー
ー京本sideー
SixTONESの出番が終わって、楽屋に戻ろうとしていると、Aさんと遭遇した。
なんかスイッチ入った?キリッとした顔をしてるような気がする。
「お疲れ様です。京本さん、着替えお願いします。」
京「あ、うん。わかった。緊張してる?」
「大丈夫。私、次の次の人が終わったら先にスタンバイに行くけど、何か用事とかある?」
特になさそう。
京「うん。大丈夫。」
「じゃあ、また後で。」
俺も早く着替えて行かないと。
ーあなたsideー
司会「続いて今話題のドラマLove Songより主演の京本大我さんにご登場いただきましょう。」
京「よろしくお願いします。」
司会「残り後2話ということで大変盛り上がってきましたね。前回の2人の思いが通じるシーンなんてキュンキュンしました。」
わかる。あのシーン良かったよね。
京「ありがとうございます。楽しく撮影させていただいています。」
司会「今日は、アコースティックバージョンで披露してくださるんですよね?」
京「はい。これからの展開の大事なキーになる曲をワンコーラスだけ披露させていただきます。楽しんでいただけたら嬉しいです。」
司会「では、スタンバイお願いします。」
ちょっとだけ、緊張してる?
表情がかたい。
今、ドラマの特別映像が流れてるから、少し時間に猶予がある。
その間にどうにかしなきゃ。
私の目線に気がついたのか、京本さんがキョトンとした顔でこっちを見てる。
口パクでどうしたの?って言ってる、?
どうしたら、リラックスできる?
私だったら、なんて言って欲しい?
そう考えて、思いついた言葉を口パクで言ってみた。
大丈夫。私がついてる。
わかりづらかったのか少し考えた後、優しく笑って、ありがとうと口パクで言っているのが見えた。
司会「それでは、スタンバイが整ったようです。京本大我さんで、tell me。」
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作者名:かなこ | 作成日時:2022年11月12日 11時