オレンジ色の空の下

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Ryota_




「移植をしなければ、翔太はもう…助からない、、
　ってことですよね。」



阿部「はい。」



「そしたら、僕がドナーになります。
　僕のを使ってください」





阿部「お兄さまの血液型は…」


「…Aです。」





阿部「… 正直、血液型が違うと適合はかなり難しいです。

　 ご兄弟の中で翔太くんと同じ血液型の方は…」
　



「…末っ子の蓮が、翔太と同じB型です。
　
　だけどまだ15歳…」




阿部「そうですか…。
　 やはり、未成年ですと、、」



「…わかってます。」


当然ドナーになることはできない

それにまだ、
蓮にはこんな現実を知ってほしくない。









阿部「ドナーは6心頭以内の血が繋がっている方、もしくは3心頭以内であれば、血が繋がっていなくても候補になれるんです」






「でも、もし……

　誰もいなければ、、」







阿部「誰もいなければ……

　 脳死のドナーを待つことになります。
　
　
　ただ順番の回ってくる確率は低いです。」







「そうですか……。」




　

翔太の運命は、残酷だ。

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