僕たちの日常２

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山田side



「ふっか、寒くない？」



師長から早めに来て欲しいって連絡もらった時に状況は聞いた。


翔太が急に倒れたのはショックだったよね。




さっくんと代わってからもずっと俯いたまま




「ふっか？大丈夫？？」


具合悪くなってきちゃったかなと思って、
首元軽く触ったり、脈拍測ってみたけど、
異常はないかな。


でももう夕飯の時間だし、
今日はあっちこっち行ってたんでしょ？

ふっかも身体休めないと倒れちゃう。





「そろそろ病室戻ろうか。」




ふっか「俺、……」


「え？」





ふっか「俺、何も出来なかった。」



まるで罪の告白をするかのように重い口を開き始めたふっか。
　


ふっか「翔太が倒れた時も、
周りにいた人たちが駆けつけてくれて、
　
阿部ちゃん先生に、どんな感じで倒れたか聞かれても何も答えられなかった。」




小児科病棟から抜け出したことは、きっともう
さっくんに謝ってるんだろうなと思ってたから、
それでもまだ落ち込んでる理由がやっと分かった。

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