何度でも－ Ⅱ － (ページ10)

今日:3 hit、昨日:8 hit、合計:9,737 hit

60話ページ10

亜嵐side

頭が混乱してパニック状態の隼の周りに

6人もいると負担がかかると思って、

みんなには退室してもらって、俺と2人きりになった。

さっき、隼はなぜか俺らのことを警戒していた。

理由は分からない。

亜｢隼、なんで1人で家出たの？｣

隼｢…ｳｩ、、ｸﾞｽｯ…、｣

隼｢僕、そんなこと…したの、、？｣

亜｢、、、｣

亜｢隼はね、熱出して倒れたの。

だから今家じゃないとこにいるんだよ？｣

隼｢家、じゃない……？なんで、？

ここ家だよ、、、？｣

亜｢…………｣

亜｢とりあえず、俺のことは分かる？｣

隼｢あ、あ、、、、、、あ………｣

亜｢名前、、知らない？｣

隼｢あ、、ぁ、、っｸﾞｽｯ、

……なんで………知ってるのに…、、ｸﾞｽｯ｣

亜｢あらん。あらんだよ。｣

隼｢あら、くん………｣

亜｢そう、亜嵐。｣

今度こそは、と、

隼の手を握ろうとした。

隼｢やめてっ………｣

亜｢隼、大丈夫。俺は何もしないから。｣

隼｢怖いの…………｣

亜｢怖い……？｣

隼｢僕のこと嫌いだから、消えてほしいから……

ｳｩ、ｸﾞｽｯ、、ﾊｧ…ﾊｧ……ﾊｧ、｣

亜｢隼、大丈夫。大丈夫だよ。｣

隼の呼吸が乱れてきた。

額や首は汗びっしょりだった。

握らせてくれなかった手で隼の背中をなでた。

隼｢僕、消えないと、いけない…っから……ﾊｧ、ﾊｧ、、｣

亜｢そんなことない、消えろなんて思ってない。｣

隼｢…嘘つき……ｸﾞｽｯ、

僕、いらないくせに……ﾊｧ、ｸﾞｽｯ｣

亜｢隼、俺らは間違ったとしてもそんなことは言わない。

消えてほしくない、隼がいないと俺はだめなの。

だからお願い。

もう1回だけ、俺を信じてくれないかな、？｣

・

・

・