日常 <短編集>

小川泰弘2 ページ31

「昨日はすみませんでした！！」




朝っぱらから届いていたメール。


朝っぱらといっても、もう、10時だけど。





「別にいいよ。それより、今日大丈夫なのか？仕事。」




すぐに既読がつく。





「大丈夫です。ちょっと寝たら、お酒吹き飛びました！」




ならいいけど。





「あの……」




「ん？」




「ほんとに失礼だって、思ってるけど……」




「泰弘さんに甘えたい気持ち、お酒に任せたらあんな風になっちゃって……」





……甘えたい？






「どゆこと？」




「だから……あ、いや、なんでもないです。忘れてください！！」





胸がじわーっと熱くなるのを感じた。




「恥ずかしがんねーでいいよ。俺も甘えられたら嬉しいし。」




……な、なにを返してんだ俺は





「ガキ扱いしないでくださいよ。笑」





ガキ扱いじゃねーよ





「言えてなかったけど、俺Aのこと好きだから」





既読はつくが返信はこない。




若干安心した。





ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ




急にかかってくる電話。




相手は、山田だった。





『山田です！昨日はいろいろ迷惑かけました。さーせんっした！！』




「別になんともねーよ。」




『あ、それで、Aのことなんすけど……』




「ん？」




『A、泰弘さんのこと好きっぽいですけど、負けねーすから。』




「は？」




『それだけっす』





で、通話はおわった。







嬉しいというか焦るというか、複雑な心情だ。



ただひとついえることは、まだ、一件落着はしてねーってこと。







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更新遅れてすみません。
部活で遠征に行ってました。

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